北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

二羽のタンチョウの出発式

2011-09-11 23:45:09 | Weblog
 午前11時から市立動物園で『ニトリプレゼンツ たんちょう出発式』が開かれました。

 今日の式典は本来の公務ではなかったので、マイ自転車で行ってみることにしました。

 動物園まではかつての雄別鉄道の廃線跡を道が自転車道として整備しているため、一度は走ってみなくてはいけないコースだと思っていて、この機会に走破してみようと思ったのです。

 湿原の脇を走ること約50分で動物園に到着、無事式典に間に合いました。

 ビッグとキカの出発式は動物園の猿山前の広場。ステージの前には既に100人程の人たちが集まっています。天気が晴れて爽やかで良かったです。




    ※     ※     ※     ※     ※



 式典はマスコミ各社も訪れる中、市長からの挨拶の後に地元の子供たちによるビッグとキカの写真の除幕式が行われました。


   【市長挨拶~これを機会に台湾との交流を】



   【山口園長から庭のタンチョウの生い立ちの説明】


 その後には動物園の山口園長が、ビッグとキカの生い立ちを映像で紹介してくれました。

 園長曰く、「キカは動物園保護下のタンチョウの両親から生まれて、多くのオスのタンチョウからラブコールを受けるモテモテの女の子」

 一方ビッグの方は、「卵を釧路動物園のノウハウで人工ふ化させた男の子。だから親鳥というものを知らず、飼育係がタンチョウに似せた格好をして育て上げた新世代の男の子なのです」とのこと。

 園長としては、ここまで必死に育て上げた二羽のタンチョウだけに心を引き裂かれる思いが強いようです。

 この二羽は、既に出発を前にした八月上旬から病気やウィルスなどを持っていないかどうかを調べる動物検疫に入っていますが、狭い部屋に閉じ込められるというのは相当強いストレスなのだそう。

 キカなどは検疫に入った時からストレスでハンガーストライキに入り、五日間全く餌を食べなかったんだとか。とにかく何事もなく送られて、現地でもすくすく育ってほしいと願うばかりです。


    ※     ※     ※     ※     ※


 式ではビッグとキカを送る歌や踊りが披露されましたが、阿寒湖畔からはアイヌ工芸協同組合の人たちも来てくれてアイヌのツルの舞を披露してくれました。



 最後に山花中学校の生徒さんたちによるシュプレヒコールが行われて閉会。今日参加してくれた全員に、ビッグとキカの記念カードが配られました。



   【子供たちからのメッセージ】



   【記念カードももらいました】




 
 さて明日からは二羽のタンチョウを出迎えに、台湾市政府一行が地元マスコミを連れて釧路を訪れます。

 取材陣の数も多いということで、今日をちょっとコンパクトにした式典を火曜日の午前に予定しています。もし良かったらこちらへも参加してください。

 いよいよビッグとキカの旅立ちです。日本以外に初めて旅立つ二羽のタンチョウに幸あれ。
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