北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

エアコンをつけた効果

2024-07-16 22:13:33 | Weblog

 

 ちょっと天候不順気味だった今年の札幌。

 家庭菜園のキュウリの成長が悪いという話をよく聞きましたが、さすがにここにきて暑い日が続くようになりました。

 そうなると俄然威力を発揮するのがエアコンです。

 私の家はリビングが二階にあって、建てた20年前はリビングにエアコンをつけるつもりもありませんでした。

 もしかしたらつけるかもしれないと、寝室にだけはコンセントを用意しておきましたが、そこもエアコン本体をつけることなく過ごしてきました。

 しかしここ数年の夏の、いや夏前後も含めた季節に暑い日が続くと窓を開けているだけではとても耐えられなくなり、とうとう先に電気工事も含めて二階にエアコンをつけ、やがて寝室にもつけることとなりました。

 もはや札幌でもエアコンなしでは夏を乗り切ることが難しくなりました。


    ◆


 同じように大変なのが体力のなくなってきた実家の老親で、夏の暑さで母親の体力の消耗が激しく、見かねて「暑さ対策にもちゃんとお金をかけなさい」とエアコンを設置させました。

 おかげで暑さ寒さに対する忍耐の度合いが格段に減って、「やっぱりエアコンをつけてよかったよ」と母から感謝されました。

 ところが思わぬところで困ったことが起きました。

 それは父がエアコンの風を「寒い」と言い出したことです。

 それもまた、ちょうどエアコンの吹き出し先が、父がテレビを見る定位置に当たりやすくなっていることもあり、母が温度設定を25度くらいにしていると、「寒い、寒い」と言ってエアコンの温度設定を上げにかかります。

「寒かったら上になにか着なさい」と言っても、人の忠告は聞かずに今気が付いたかのように「あれれ~、なんか寒いなあ」と繰り返します。

 明らかに体温調節機能というか、温度感知機能に障害が起きていることを感じますが、これもまた老いた身の悲しさ。

 母に言わせると、「それでいてエアコンを切って『ちょうどよくなった』と言う割には汗をダラダラかいて『なんか調子が悪い』って言っているんだよ」とのことで、体の反応と感じ方のバランスが崩れているようです。

 エアコンの恩恵も、体が健康でなければ味わえないということでしょうか。

 暖かい目で見守ってゆくしかありません。

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知らないって恐ろしい ~ かつて流行ったシンナー遊び

2024-07-15 23:06:33 | Weblog

 私が子供の頃にいわゆる「シンナー遊び」というのが流行りました。

 有機溶剤のシンナーがいい匂いだというので、それを嗅ぎ続けることで意識障害や意識喪失などの症状になり果ては依存症になる若者が増えて社会問題になりました。

 当時としては不良の遊びとして、親や学校からきつく戒められましたが、私の記憶では自分の周りではやっている人はいませんでした。

 シンナー遊びにせよ暴走族にせよ、いつの時代にも親や先生や社会から「止めなさい」と言われると逆にやりたくなってしまう人たちというのはいるものですが、そんな友人がいなかったことはラッキーでした。

 
 先日から、釣りに行くためのフライを巻き始めましたが、糸を巻き終えたときに"ヘッドセメント"という接着剤を塗って仕上げることがあります。

 透明な色合いで乾燥しても柔軟性を保つので柔らかい感じが出ます。

 このヘッドセメントですが、これが長年キャップを開け閉めしていると中の溶剤が蒸発してドロドロした感じが強くなってしまいます。

 そのためこれを薄める溶剤があってこれを混ぜることでトロミ感を調節するのです。

 先日この薄める溶剤をフライショップまで買いに行ってきて、瓶に英語で"薄い"を著す"Thin"から、薄め液で"Thinner"とあるので(これだこれだ)と思って購入してきました。

 そしてフライ巻きにこれを使いながら、うかつにもこれが「シンナー」であることに初めて思いが至りました。

(シンナーって、"Thinner"のことだったんだ!)

 知らないことってまだまだあるなあ、と思った次第。

 もちろん、フライを巻くときはできるだけ"Thinner"の匂いを嗅がないように作業しています。

 

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リゾート地の楽しみ方 ~ 釣りがあれば良いけれど

2024-07-14 22:21:36 | Weblog

 

 昨日からニセコにある婿さんの会社の保養所に泊まっています。

 今日は朝からニセコ周辺の川でフライフィッシングを楽しみました。

 揚げ善据え膳の食事を食べながら、自由時間で釣りができるなんて最高のリゾートです。

 今日は天気も良くて、コンディションは最高。

 川に入るポイントも良いところが空いていてラッキーでした。

 尻別川はヤマベの川で、支流もヤマベの当歳魚がうじゃうじゃいます。

 フライをキャストすると興味を持ったヤマベが食いついてきますがどっこいフライが大きすぎて口に入りません。

 2年魚以上のヤマベとの勝負ですが、今日の結果は釣り上げたのが1匹であとは5バレ。

 妻も一匹釣って3バレとのことで、お互いにボウズを逃れることができました。

 渓相も良くて陽射しが当たると暑い中、流れる川の涼やかさを味わえて幸せな時間でした。

 
      ◆


 ニセコもリゾート地と言いながら、こうしてみると案外日中に参加できて楽しめる夏のアクティビティがそれほど多くはありません。

 婿さんと孫たちは、保養所の自転車を借りてお茶の楽しめるティーショップまでサイクリングをした、と言っていましたが、ニセコ比羅夫界隈は起伏も大きくて電動自転車ならまだしも普通の自転車では疲れてしまいそうです。

 リゾート地も、楽しむためにはこちら側にも楽しめるような備えが必要なのかもしれません。


      ◆


 釣りは昼過ぎに切り上げて、ドライブをしながら以前から気になっていたジェラート屋さんに向かいました。
 
 倶知安市街地からニセコの山麓に向かう途中にある"Ruhiel"さんというお店ですが、昼食時間を外しても長蛇の列ができていました。

 ここで私はグレープフルーツとプラムの二種盛を頼みましたが、果汁感がたっぷりでなるほどこれは人気が出るのも当然でしょう。
 
 気になるお店があったらとにかく一度は行ってみて経験値を上げてゆくのも楽しいですね。

 これもまたリゾート地の楽しみの一つかもしれません。

 

 

 
 

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使い切った達成感

2024-07-12 22:35:14 | Weblog

 釣りのシーズン真っ盛りということで、足りなくなったフライ(虫に似た疑似餌)を作っています。

 ところがフライを巻くのに使っている茶系の糸(スレッド)がなくなりかけてきたので、慌てて植物園近くのフライショップ「テムズ」へ買いに行きました。

「スレッドがなくなったので買いに来ました」と言うと、名物女将が「あらー、スレッドを一本使い切ると『やり切った』という達成感があるんじゃないですか」と笑って受け答えをしてくれました。

 でも考えてみれば、多分このスレッドも買ってから10年くらいは経っているので、まあ長持ちした部類でしょう。
 
 今持っているフライの材料も、生きているうちに全部使うことは到底考えられないので、随分と余剰材料に囲まれているというわけです。

 とはいえ、女将に言われた通りにスレッド一巻を使い切るというのはなかなかないことです。

 日常の暮らしでいえば、味噌醤油、ドレッシングなどの調味料や食材や酒などの食材系消耗品はしょっちゅうなくなるのですが、飲食以外で何かを使い切るというのはなかなか珍しい事です。


      ◆


 日常でいうと文房具も消耗品ですが、昭和時代のボールペンなどは使い切る前にインクが固まってしまって最後まで使い切るのが難しいものでした。


 当時はボールペンでも本体を活かしてインクだけを交換するというリフィルという概念がなくて、ボールペンを使い切るともう一度本体ごと買うことになりました。

 人生でボールペンを一番使ったのは大学浪人をしていたころだと思います。

 浪人時代は勉強するのに、A4サイズの茶色いわら半紙を大量に購入して、とにかくそれにひたすら書き込むというやり方で勉強をしていました。

 さすがにそれくらい熱心に書き込むとボールペンのインクも固まる暇がなくて割と早めに新しいボールペンに変わるということの繰り返しでした。

 浪人時代は友人たち3人と全部で4人が一軒家を借りて同居して暮らすという、青春チックな浪人生活をしていました。

 早逝して今は亡き友人の吉岡君もその4人の一人で、医学部目指してボールペンを次々に使いつぶす勉強方法を取っていました。

 一年の浪人生活後にそれぞれがアジトを旅立つときには、吉岡君は使い切ったボールペンの本体をため込んでいて、それが直径10センチほどの束になりました。

「すごい量だなあ。それはどうするの?」と訊くと、「うん、将来子供ができた時に『お父さんは浪人の時にこれだけ勉強した』と見せてやるんだ」と笑っていました。

 北大医学部に合格して医学研究者になった吉岡君とは、同窓会ですれ違うくらいでなかなか話をすることもなかったのですが、お互いが50歳を過ぎたころに一度同窓会めいた少人数の集まりがあり、そこで同席しました。

 私もあのときのボールペンのことを思い出して、吉岡君に「浪人のころに使い切ったボールペンの束を持っていただろう?あれはどうした?」と聞いてみました。

 すると彼は「そんなことあったっけ?」などとすっとぼけたことを言っていましたが、やがて「家庭教師をしたときに教え子にあげちゃったよ」と白状しました。

 家庭教師と言うことは学生時代だろうからまだ結婚していなかったはず。

 ということは自分の子供さんには見せることはなかったのだろうか、と思いを巡らしました。

 ボールペンも今はリフィルのインクで交換することが当たり前になり、いくら使い切ったものを貯めても大きな束になることはないのかもしれません。

 勉強の証を形で残しておくとすると今は何になるのでしょうね。

 ボールペンの束が懐かしい、昭和の50年代ってそういう時代でした。

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銀行窓口での臨機応変な対応 ~ 実家の塗装修繕がおわりました

2024-07-11 23:38:38 | Weblog


 実家の家の修繕が終わりました。

 初めは無落雪屋根の樋が壊れたので直そうということで業者さんを呼んだのですが、そこで窓枠の外側も壊れていたことが発覚。

 その修繕もお願いしたところで、屋根の塗装が剥がれてきていることが気になり始めました。

 両親は94歳と91歳。

 あと何年生きているのか、そもそもこの家にあと何年住むのかということからいうと今になって修繕するのもアホらしい、とはいえ、もしもこの段階で雨漏りやら家の傷みが気になるのも困ります。

 検討した結果、屋根は塗ってもらおうということにして、そこまでは私も相談に乗っていました。

「まあそうだよね、今塗ればもう心配はないわね」

 そう言っていたら、数日後に母から電話が来て「いやあ屋根を塗るのに足場を組んだら、外壁の塗装もボロボロで、足場があるうちに塗った方が良いっていうから頼んじゃった」とのこと。

「う、うーん?」 

 正直そこまで直すかなあ、と思いながらも、ついでに玄関のタイルの割れているのも直したり灯油タンクの塗装も塗り直すなど細々した気になる痛みを一掃する気になったのなら、それも一つの価値判断でしょう。

 払うだけのお金があるんだったらもう気にならない安心を買うのも良かろうと思いました。

 業者側にすれば、あくまでも提案と金額の見積りなので、こちらが断ればそれだけの話だったのですが、母としてはもうついでにやっちゃうか、という決断でした。

 もっともその後になって、「いやあ、さすがに外壁まではいらなかったかねえ。クーリングオフの間に止めればよかったかな」と一瞬弱気なことを言い出したのですが、その頃にはもうクーリングオフの期間も過ぎていたので、「いいよ、やっちゃいな」と背中を押す言い方をしたのでした。

 見積には外塀の塗装直しも入っていたのですが、さすがに住むのには影響のない仕事だったのでそれは外させました。

 そんなこんなで足場を組んでがっちりと施工して、先日それが終了。

 業者さんの対応も仕事ぶりもそれはちゃんとしたものできっちりとした仕上がりで、お金をかけただけのことはありました。


      ◆



 支払いも足がないので私が付き添って銀行まで預金口座の名義人である父を連れて支払いをしてきました。

 窓口で、「通帳から支払うのとATMで支払うのでは何か違いがありますか」と訊ねると、「振込料金がATMからの方が安いです」とのこと。

 ただし振り込みの限度額が50万円に設定されているのでその枠を拡大しないと支払えない、とも。

「では支払額拡大の申請書をください」と言うと、窓口の若い女性が「この手の支払いは一度きりでしょうか?」と訊いてきました。

「たぶんそうでしょうね」と言うと、「一度きりであれば、窓口でATM料金で処理して差し上げます。限度額を引き上げると詐欺にあう被害が拡大しますので」とのこと。

 なるほど、そういうこともあるのかと、ありがたく窓口で支払いの手続きをしてもらいました。

 こうしたマニュアルの外にある臨機な対応ができるとは立派だな、と感心した次第。

 なんでも四角四面に決まっている通りにすることが良いわけではない、と思わされる出来事でした。

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「眼科の受診を勧めます」 ~ 人間ドックでの指摘

2024-07-10 23:33:28 | Weblog

 先日の人間ドックで「目を一度専門の病院で診てもらっ他方が良いですよ」と言われました。

 指摘されたのは「網膜前膜の疑いあり」とのこと。

 「網膜前膜」って何だろうと思ったら、目の網膜の上に膜状の出来物ができるという病気で、進行すると網膜が変形して物が歪んで見えるようになるのだそう。

 ひどくなると手術で膜を引きはがすということになるそうで、もしそうだとしたら怖い病気です。

 家の近くに良い眼科があるというので事前に予約しておいて、昨日行ってきました。

 瞳孔を開く目薬をさしてから、人間ドックではまず見ないような各種の目の検査機械をいくつもこなし、それからドクターの診断を受けました。

 ドクターの前のモニターには、私の目の検査で得られた写真が映し出されています。

「え~、一応左右両方の目の網膜を中心に検査しました。それで網膜前膜の疑いということだったんですが、結論から言うと、心配するほどのことはない、という感じですね」

 どの機械で撮影したのかわかりませんが、網膜の断面図も映し出されていました。

「網膜は断面を撮影するとちょっと凹んだ部分があるのだけど、網膜前膜が進行するとそこが引っ張られて凹みがなくなって、それで目に入った画像がうまく焦点を結べなくなって見えるものが歪んで見えるという症状を起こします。
 でも今見る限り、そこまで進行している様子はなくて、まあ(これかな?)という兆しがないわけでもないのですが、今何かの治療をする必要性は認められません」

 網膜の断面に少し脂肪の点が見受けられるとのことですが、それも心配はなく、さらには「白内障の兆候もありません」とこちらもお墨付きをいただきました。

 実は人間ドックの記録を見ると、3年前から「網膜前膜の疑い」という検査結果が書かれていたのですが、気づいたのは今回の検査で初めてでした。

 眼科の診察を受けたのは人生で初めてだったのでちょっと緊張しましたが、結果オーライで良かったです。

 目も飛蚊症といって、視野の中に小さなごみが浮いているのが見えるようになったりして老化が確実に進行しているのですが、まあ大きな病気ではなくて良かったです。

 皆さんも健康に不安が生じたら早めに医療サービスを受けて不安を払拭したり早めに適切に対処してくださいね。
 

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電動ドライバーの充電池が復活

2024-07-08 23:15:42 | Weblog

 かねてより注文していた、古い電動ドライバーの充電池がリフレッシュされて戻ってきました。

 電池そのものは預けたものと同じですが、中身の充電池が交換されて機能が完全復活。

 電池以外のドライバー側のモーターなどには全く問題がないので、これで新品同様の性能になりました。

 電池の修理をする前は、充電しても充電器のランプが付きっぱなしでいつまでも消えず、それでいてドライバーは動かない。

 結局いくら電気を流しても充電できないという、性能劣化状態だったわけで、それでいて充電池を買おうにも型式が古くてもはや同じ型の特殊な充電池など売っていないというどうしようもない状態だったのです。

 それが「充電池のリフレッシュサービス」という新しいビジネスの誕生で、大抵の充電池が性能を復活させて再び使えるようになるという時代がやってきました。

 3R(=リデュース・リユース・リサイクル)で言われるように、「廃棄される資源を少なくして、リサイクルで使えるものの寿命を延ばそうというのは正しい方向性です。
 
 しかしそれを実現されるシステムがなかなか見つからなかったのですが、こうしてネットを介してユーザーの需要を取り込んで、リフレッシュして以来元に返すということがビジネスとして成立するようになりました。誠に喜ばしい限りです。

 しかし大量生産・大量廃棄という高度成長期のシステムから、個別の需要を拾い上げて実現しようとするとそこに発生するのが物流の問題です。

 個別の需要に対応するためには一個一個をチマチマ集めてそれを運んでまた一個一個をチマチマと以来元に返すことが必要です。

 私が今回お願いしたサービスでは佐川急便が取りに来て、佐川急便が配達してくれました。

 民間の宅配ビジネスでは需要に応じて行ったり来たりしますが、不思議なのはこれを普段からやっている郵便局の配達業務ではペイしないということなのでしょうか。

 普段から毎日のように配達している配達網に乗せる方が安くなって当然のように思いますが、それを使わないところになんらかのビジネスモデルのアヤがあるのかもしれません。

 
 日本のシステムを効率化して、安く便利にしながら働いている人たちへの給料を上げるシステムは実現しないのでしょうかね。

 人口減少で物流網の担い手不足が進み、システムの維持が難しくなるという話が伝わっていますが、うまくいく方法はないものでしょうか。

 年寄りが労働者として支えるような出番はあるでしょうか。

 充電池一個のやりとりから頭を巡らせています。

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留守番をしながら久しぶりのフライ巻き

2024-07-07 22:57:24 | 釣りのはなし

 今日は珍しく、妻が会合に出かけて私がお留守番の日になりました。

 妻を町なかに送った後は家に戻りましたが、妻のいない家での自由な時間というのは珍しいこと。

 それならそれで、と、足りなくなったフライを巻きました。

 別に妻がいてもフライは巻けるのですが、こういう時間の空き方ってなかなかなかったので新鮮でした。

 それにしても、孫と同居していたときにはまともにフライを巻くことがなかったので、3年ぶりくらいでしょうか。

 巻き方も忘れていて始めはぎこちないかんじでした(笑)。


      ◆


 今日一生懸命に巻いたフライは、釣りの師匠直伝の羽根虫っぽいフライ。

 前回釣りに行ったときに、あの警戒心の強いヤマベが偽餌と気づかずに飛びつくようにして食いついてきたのでその効果は証明済みです。

 もっとも品質はバラバラで、巻くたびに「もっとこうすればよかった」とか「次はもっとバランスよく巻こう」と改善点に気がつくので、すべて同じタイプはありません。

 どこかしら違ったものでも、たくさんの数を作る中で形やバランスなど品質がだんだんに安定してゆくものです。

 まだ明るいうちからぬるいビール(私は冷たいビールが苦手なので常温にしてあるものを用意しています)片手に手作業に没頭するというのもいいものですね。

 のどかな初夏の一日になりました。 

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当別町で「二宮金次郎」の映画が上映されました ~ 私は報徳の紹介トークを少しだけ

2024-07-06 23:22:23 | Weblog

 以前予告をした「二宮金次郎」の映画上映会が当別で開催されました。

 事前に関係者での昼食会があり、この映画を製作に協力した教科書会社からの担当者の方にもお会いできました。

 この映画は本来劇場で公開する予定で作られたのですが、最後のところで劇場上映をやめて、地域での上映会を開催してもらってその席数でお金をいただくという形に切り替えたのだそう。

 一過性の流行で終わるのではなく、いつまでも地元からの求めに応じて上映ができるという形を選んだほうが、より多様な人たちに伝わるという思いでしょう。

 また昼食には当別町の後藤町長さんも同席してくださって、「今日は映画もちゃんと見せていただきます」と心強いお言葉。

 首長さんに報徳の知識や素養があるかどうかで、行政運営の深みや懐の広さが変わると私は思っていて、今日は非常に意義深い上映会になりそうです。


      ◆


 映画上映会の会場は当別町内のコミュニティセンターで、前方にスクリーンを置いたミニ体育館のような場所に椅子を並べています。

 町民の方が時間に合わせて三々五々集まってきました。

 司会の方からの紹介を受けて、私が映画に先立って報徳の世界へ誘うガイド役として20分ほどの講話の時間をいただきました。

 二宮金次郎の生涯の映画と言っても、報徳仕法などの難しい話をしても短時間では伝わらないと思って、報徳の周辺の話題でお話をしました。

 例えば、新一万円札になった渋沢栄一は「論語とそろばん」を著して「経済と道徳の融合」を唱えましたが、その思想の源流をたどると二宮尊徳の「経済と道徳の一円融合」にたどり着くというお話。

 また渋沢栄一は、農業農村経営思想であった報徳思想を、実業の世界でも適用できると考えて実行したという点で日本の歴史の偉人の一人だと思うというお話。

 また大谷翔平さんが卒業した花巻東高校は校是の一つに報徳を掲げており、彼が小学校にグローブをプレゼントしたことは、単にお金持ちの寄付というよりは、「余れば他に譲る」という「推譲の精神」の発露と理解できるというお話。

 また「過去と他人は変えられない」と言われる中、リーダーはチームの仲間の意識を変えて行かなくてならず、そのためには誠を尽くしきることが必要であったり、「率先垂範」「信賞必罰」などの徳目を実践することが必要というお話。

 さらには北海道が報徳の人たちによって開拓されてきた歴史などについても触れました。

 どこまでそれらが伝わったかはわかりませんが、二宮金次郎とは様々な形で後世に大きな影響を与え、今も与え続けている偉人なのだという視点で映画を観ていただければ幸いです。

 映画の前には、「ほかの地区でも上映会をやりたいと思っているんです」という方も紹介されました。

 報徳の精神で町や村を救いたいという思いは決して消えてはいないと感じます。

 この映画が少しでも多くの方に見られますように。

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妻の誕生日の会食で18種類のお酒を飲む

2024-07-05 23:05:04 | Weblog


 今日は妻の誕生日の会食。

 以前から妻が行ってみたいと言っていた居酒屋さんを予約しておきました。

 こちらのウリはコース料理に組み込まれた飲み放題メニューに全国の日本酒が40種類以上もあることです。

 最近は日本酒の味の違いも少しは分かってきて楽しめるようになってきたのでちょっと気になるお店でした。

 お酒を頼むところで、「すみません、飲み放題という事でいろいろと飲んでみたいのですが、『飲み比べ』みたいに小さなお猪口で少しずついただくという事ってできますか?」と訊いてみました。

 するとお店のスタッフはいとも簡単そうに「あ、はい、いいですよ」とのこと。

「じゃあ、これとこれとこれで」

 日本酒メニューの中から飲んだことのない名前のお酒を選んで妻と3種類ずつで6種類のお酒を注文しました。

 やがて試飲用の小さなお猪口が3つずつ並べられて、ひとつには20mlくらいのお酒が入っています。

 まさに試飲です。

 お店にとっては手間がかかるかもしれませんが、お酒の消費量はぐっと少なくなるに違いありません。

 美味しい料理を楽しみながら、今日は何とこの一度に三種類試飲を3回転しました。

 ストレートな味わいもあれば酸味が加わって癖のあるものも。

 しかしそれぞれが個性なので、ちょっとしたメモを取りながら特徴だけを覚えておくようにします。

 結局この日は二人で18種類のお酒を飲み比べることができました。

 しかもそれほどひどくは酔っていません。

 こういう飲み方もたまにはおもしろい。

 節目の日には特別なことをすると楽しく覚えていられますね。


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