自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「命の格差は 止められるか」 ⑦

2015-01-26 06:55:32 | 推薦図書




P.211 社会の仕組みを変え、人の行動を変える

       ---健康格差をなくすためにできること


これを知りたくて、この本を、時間をかけて読んできました。
個人レベルとして、「①喫煙しない ②バランスのとれた食生活 ③適度な運動をする
          ④ストレスをコントロールする
など、具体的でわかりやすい項目に落とし込み、国民に知らせる」ことがひとつ。


P.212 社会疫学の観点から導き出される、健康を守るためのポイントは、

   P.213 社会全体として貧困や失業などが 
   健康に悪影響を及ぼすという傾向があっても、
   それを個に当てはめるべきではないのです。

   なぜなら、パブリックヘルスが対象にするのは、
   社会全体で、その責任を個人に求めることではないからです。
 


P.214 個人がなぜ(非健康的な)行動をとるのかについて、
   一定の傾向がわかった時に、上流の理由を考え、検証し、
   彼らがダイエットをしたり、禁煙しやすくなるような社会をつくっていくのが
   パブリックヘルスなのです。

   (中略)個人の行動変容は、社会全体の枠組みを形成する中で、
   はじめて実現可能になるのです。


   著者の主張
   ①消費者だけでなく、「生産者」に対しても働きかける。

   ②個人を治療するだけでなく、肥満を生み出している環境も「治療」していく。
    (コミュニティセンターをつくり、サロンでの市民同士の交流を図るなど)

   ③業界を超えた連携を図っていく。

上記のような取り組みを推進するためには、
医療・ヘルスケアの分野だけでなく、食品業界も加え、
さらに、教育・通信・建設や交通、メディアなど、
これまであまり連携を図ってこなかった他業界との連携を図っていく必要がある。
また産官学の横の連携も今後、より一層必要とされていくようです。

著者は、多くの人が、この本に出てきたような色々なアプローチの中から
ちょっとしたヒントを得て、
それぞれの生活の中で応用・実践を進めて欲しいと言っています。

P.218   自分が正しいと思うことを、

    自信を持って実行していってください

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