昔のミュージカルについて書き出すとキリがない……と思っていましたが、
<イモリとヤモリのファンタジー>に関しては、面白いエピソードが満載なので、
少しだけご紹介しましょう。
シナリオのタイトルは
性科学教育付きことばあそびミュージカル
Astronewts in SFU*
*SFU:Science Fictionic Unit
もちろん、私のミュージカルはOriginal Storyですから、職場の真面目な宇宙実験衛星、
フリーフライヤ(英語: Space Flyer Unit、SFU)とは違います。で、正確を期すために、
「SFの」という冠をつけたわけです。
Astronewtという言葉は、宇宙生物部門の山下雅道教授の造語だと思います。
もちろん、Astronautに引っ掛けたものです。
当時、「ことば遊び」という趣味をもった秘書さんが居て、
私も真似事を!と思い、ミュージカルの前口上に「モリ」という言葉を散りばめました。
ヤモメのジャナサンはヤモメのヤモリ
子守を好み、心に曇りのないオトコ
お手盛りなんか大嫌い
家計のきりもり、雨漏り修理、野菜の大盛り料理など、
何でもできるヤモメのヤモリ、タップダンスが大得意
ないのは家族のぬくもりだけ……
手製のパソコン、MIDIのためにメモリを増やし、
音を出しては一人でハモり、攻めや守りのゲームもバッチリ
それでも寂しいヤモメのヤモリ
駄洒落(Pan)の面白さは、元になる言葉を知らなければ判りません。
今の時代、『かもめのジョナサン』*(Jonathan Livingston Seagull)を知っている人は
どのくらい居るのでしょうか?
その種にとっては意味のない、<ただの挑戦>に熱中するジョナサンは、
私のやっていることにそっくりだったので、とても親近感を覚えたものです。
いえ、私は<意味があると思う>から、やっていたのですが、
周囲の人(特に家族)は、「もっと家事や子育てで頑張れば良いのにねぇ……」と、
切実に思っていたようです。
いずれにしても、
家事も音楽も何でもできる男性は私の(というより<全ての女性の!>)憧れでした。
* リチャード・バック・著 1970年にアメリカで出版され、
最初は当時のアメリカのヒッピー文化とあいまって口コミで徐々に広がり、
1972年6月以降に大ヒット (以上、Wikipediaより)