「年老いた親の家を片付ける大変さ」が取り沙汰されています。
専門の業者が居たり、その処方箋的な本も出ているとか。
私の母もマンションでの一人暮らしを諦め、老健に移ったので、
これまでの住居を処分する話は前に書きました。
その、不用品の中で、例えば日本画の顔料絵の具とか、色紙、筆、膠など、
買えば高いものがたくさんありました。
母が手書きした扇子や団扇、葉書、色紙も。
何より、大先生のお手本は、シミが浮かんで古びていますが、
絵は素晴らしいものばかりです。かといって、売り物にはならないし、
そんなものを欲しがる人を見つけることもできなそう……
と思っていたら、良い方を紹介していただきました。
情報源は洗足池の智恵袋、書家でもありデザイナーのNISHIIさんです。
ご自身も若い頃から様々な活動をされ、常に色々な人のために、
有用な情報をもたらしてくださる素晴らしい方です。
で、紹介された方は、早稲田大学の傍にお住まいで、
長年、地元の小学校のためにバザーなどで支援をされている方です。
ご自宅の地下が物置で、結構な量を溜めておかれるとのこと。
しかも、大学の傍だから、学生さん用の家具とか、家電製品もOK。
一番感激したのは、
子どもたちに絵の指導をされている方が、お手本や画材を
上手に利用してくださり、喜んでいただいているとのこと。
近くにお住まいの外人さんも多く、日本画は結構人気があるそうです。
母の書き溜めたもの、素晴らしい大先生のお手本画集などが
直接ゴミ箱に行かず、少しでも日の目を見られたことに、感謝でいっぱいです。
私も昔、保育園のバザーで寄付品集めや値段付け作業で苦労したものです。
品物を大量に保管したり、移動させる手間は本当に大変です。
SHIMIZUさんという、この篤志家の方は結構ご高齢なのに、
気軽に立ち動いて、ご近所との連携をはかり、色々教えていただきました。
こういう方々が活躍される地域は、素晴らしいと思います。