新老人の会報と一緒に郵送される、「教育医療」(9月号)に
(日野原先生が発行人)に興味深い記事がありました。
著者は聖路加国際大学教授・中山和宏氏です。
P.2 ヘルスリテラシーとは:
リテラシーとは、読み書きの能力を意味しますが、(中略)
ヘルスリテラシーの最新の定義は、
「健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力」
2014年の調査によると、
医学的臨床的問題の情報へのアクセス能力と医療情報を解釈し、
評価する能力について日本はEUよりも著しく劣る結果になりました。
この差は、ヨーロッパの医師の30%を占める家庭医の制度、
幼児からの健康教育、
日本人の専門家任せで自己決定しない文化、
日本における医学系論文が一般の目に触れにくいシステム
(国立医学図書館がない)などの理由が考えられ、
今後改善されるべく活動する必要性を強く感じます。
「教育医療」には、普段私や友人たちで話し合っている、改善要望内容が
きちんと文章化され、発信されています。
こういった文章が日本の政治家や医学会、心ある人たちに届いて、
改善に向かうのは一体いつのことでしょう???
私が個人的に赤字で大きな文字にした部分……
これも<幼児時期からの教育>が大事だと思うのです。
「美しい日本」などの抽象的表現でなく、
世界で常識となっている科学的な情報の日本語化と流布、
理想的には、
それを英語で読む気が起きるような英語教育を求めます。