最後に著者らの危惧をお伝えしましょう。
P.236 (政府が考えている法案についての心配)
もう一つは、事前に尊厳死を望むことを書面で残していなかった患者には、
延命措置をしなkればならなくなる可能性があります。
書面に残していなくても尊厳死ができるようにすべきです。
(中略)尊厳死法案が原案のままでは、
逆に尊厳死はできなくなる可能性があります。
私たちは、尊厳死を可能にするためには、尊厳死に関する法律をつくるより、
人生終末の延命治療は倫理的ではないという社会通念をつくるほうが
よいと考えます。