自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

篠田桃紅さん・追悼集   婦人公論  2021年5/25号 

2021-05-19 06:05:18 | 推薦図書


コロナ自粛で閲覧室に入れない図書館が多い中、
大田区と品川区は頑張って開けてくれているので大助かり。

昨日は婦人公論の最新号で心を揺さぶられ、コピーしてきました。
篠田桃紅さんは、その珠玉の言葉集と、生き方そのもので、
多くの女性に生きる糧を与えてくれた方だと思っています。

順不同になりますが、まずは抽象画というアートについて。

p.127  墨の線を引いて、かたちを つくっていることで、人との
   コミ ュニケーションが成り立った。抽象画を描いている
   人間でないと得られないことだったかもしれませ ん。
   アートというものが持ってい る範囲の広さは、
   あらゆる人に語 りかけるものですね。

   私は、自分の仕事にアートを選 んだことが、本当に私の一生の幸 せ
   であったと思います。アートと いうものは、どの人とも同じよう に
   お付き合いができる。生涯独り身で、幸福な家庭を持つことは
   できなかったけれど、その代わり、 別の非常に幸福な生活を
   することができたと思います。

   人には、それぞれの運命という ものがあって、それには皆従わないわけには
   いかない。運命の前に は、どんな力のある人でも抗うこ とはできない。
   アートを選んだ私 の人生は運命だったと思います。

あ~、、、アート、アート、、、、
私が書き、演じるミュージカルはアートなのか否か???
と、ため息が出て、がっくりと項垂れてしまいます。
桃紅さんが言うように、「芸術は幸せな状況からは生まれない」とするなら、
私は安穏と、シアワセ過ぎる・・・・

いやいや、私にも不運な巡りあわせやら、アクシデントは多々あったけれど、
それを「不幸」と捉えてしまったら「本当の不幸」になってしまうから、
無理やり「最悪の事態よりはマシだったのよね。」と自分に言い聞かせて、
不幸から這い上がってきたつもり。

「不幸を味わい尽くして、形にするため没頭すること」又はその結果(結晶)が
芸術なのなら、私は芸術家ではなく、ただの趣味人なのでしょう。
若くして結婚してしまった私は「何かに没頭」することができなくて、
家の切り盛り、子育て、仕事に追われ、「不幸を味わう」時間はゼロでした。

けれど、言いたいことは山のようにあって、職場の昼休みに
仲間とミュージカル活動をできたことは私の宝(幸運)です。
桃紅さんのレベルとは天と地ほどの差があるけれど、彼女の言葉には
結構癒されてきた私です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする