p.153 この国のよくないところは、
いったん始めたことを変えられないことです。
金融緩和と財政出動で景気をよくするという理論
自体はまちがっていなくても、現実としてアベノミクスが
うまくいかないのなら、どんどん変えていけば良かったのです。
変えていくうちに、景気がよくなったかもしれません。
何にしても、うまくいかなければ、作戦を変えるのは
当然のことです。
p.154 自分の信念であれ、絶対にこれだと思ったやり方や
考え方であれ、うまくいかなかったら変えてみる
というのは、何も悪いことではありません。
ただ、変節と付和雷同は違うということです。
変節は、自分の説をもっていて、そこから別の説に
乗り換えることですが、付和雷同は他人の説に同調すること
なので、そこに自分の信念はありません。
(中略)変節といわれることを恐れる必要はないし、
むしろ考え方を頑なに変えない高齢者は
頑固老人以外の何ものでもありません。
「前はそう思っていたけど、長く生きているうちに
やっぱりそれは違うと気付いたんだよ」と言える清々しさは
とても魅力的だと思います。
わかってます。今の私は、割と自信を持って信念を貫いています。
でも、いつの間にか変貌してしまうのが高齢者の足取りと信念??
実は私の周囲の何人かには
「もぉ、頑固過ぎるわよっ! 付き合いたくない!」と思っています。
でも、いつの間にか自分も、そのように見なされて友達が減っていく?
この辺が、人生の難しいところですね。