上の図は国際バカロレアの説明に登場する10個の資質です。
https://www.edubal.net/ibdiploma/
ポリアモリーの議論(まとめ)からは少し外れてしまいますが、
「生き方の多様性を認め、正直に議論し、向き合う」という点では同じ。
ところが多くの日本人は、競争を生き抜く知恵と金儲けの教育は受けても、
生き方・人生哲学を深く学んできていないような気がします。
それらは「各自でたくさんの本を読んでゲットするものだ」と言われていますが、
欧米のように、大学入学資格試験に全人的な教養が含まれていれば、
もう少し違ってくるのではないか?と、私は思っています。
しかも、日本では大学進学先を決める際、「私立か国立か」を選ぶだけで、
勉強する範囲がさらに大きく減ってしまいます。例えば国公立受験の場合は
共通テストで、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科、
多くの大学が5教科以上を課しているそうです。
ところが私立大の一般選抜は、3教科が基本。
文系学部では英語、国語のほか地歴・公民や数学から1科目選択、
理系学部では英語、数学、理科というパターンが一般的。
だそうです。
当然のことながら(?)多くの高校生が「教科数の少ない私学」を選び
自分が受験しない科目は見事に切り捨ててしまうようです。
(少なくとも私の時代は、そうでした。)
で、人間の資質として重要な、哲学や芸術に親しむ機会を失ってしまう・・・・・
ま、受験勉強と「親しむレベル」には隔たりがあるかもしれませんが、
少なくとも、若い時期に、その概要に触れる体験はするわけです。
良いモノに接すれば、より深く知りたくなって本を読んだり、
体験しに行ったりすることでしょう。だから、教科は多いほど良い?
ポリアモリーに戻って考えると、
多くの人と接し、学び合い、色々な愛し方を経験することは
人間の成長にとって素晴らしいことなので、積極的に取り組みたいものです。