中国共産党の新指導部など時間があればじっくり見るんだけど、はっきり言ってもうどうでもいい感じ。都知事選に衆院選が同日に合わさってしまった。1か月しかない。何でだ?という感じ。つまり、「国益」を考えるなら、今やってるべきだった。寒くはなったけど、まだまだ昼間は暖かい。積雪がある地域も山の上の方にはあるかもしれないが、まあ北国でも積もってない。予算編成は12月が山場。12月に選挙、確実に政権交代では、予算編成が滞る。特例公債法案、「ゼロ増5減」(っていうか、ただの5減でしょ)も、こんなに簡単に片付くんなら、10月にやれたでしょ。10月に法案を成立させて、今選挙すべきだった。そうでなければ、新小選挙区の区割りが確定する時期でもいい。違憲状態が確定しているのと同じやり方で選挙するんだから、今度の選挙も違憲である。「違憲選挙」。どの党が勝とうが負けようが、この選挙は憲法違反なのだ。さて、衆院選、野田内閣の話はまた別に書くとして…。
都知事選的には、迷惑であると思った。消費税だ、TPPだ、五輪だ、原発だと言う議論も大切だが、都知事選は「人物本位で超党派、無党派」で臨みたいところである。昨日も共産や社民の関係者も来てたけど、登壇して挨拶してはいない。そういう党派にとらわれないスタイルで、大きな連合を作っていきたい。個別の議論を始めると、皆いろいろ意見があると思うが、それは今後じっくり議論すればいい。今現在、都知事でもないのに、都政の課題すべてに答えを出しておく必要はないだろうと思う。と言いつつ、総選挙が同時にあるとなれば、まあ自民に入れる人はほとんどいないだろうが、どこに入れる、あそこに入れないという話が出て来ざるを得ない。都知事だけ投票して、衆院選は棄権というわけにはいかないし。困ったなあ、迷惑だなあと正直思った。
でも、考えてみると、それだけでもない。前知事から後継と言われている猪瀬直樹氏が立候補し、他にいないから自民党も支持する意向であると伝えられている。元々都議会自民は猪瀬氏にいい印象を持っていないらしい。「根回し」をせず「頭が高い」ということらしい。でも衆院選と同日になれば、両方には立候補できないから、出馬が取りざたされた人の多くは知事選には立たない。仕方ないから猪瀬でやるしかないということだろう。票が割れないので、宇都宮不利とも言えるが、石原前知事は自民ではない。「太陽の党」である。選挙時はどうなってるか知らないが。石原後継の猪瀬応援に一生懸命になる自民都議は少ないだろう。来年7月に都議選である。自分の選挙を考えると、衆議院選挙で自民候補を応援する方が優先するのではないか。つまり自民の猪瀬支持は「弱い支持」であると考えられる。そのあたりの「矛盾」を最大限に利用していくことも必要だろう。
さて、データとして、都知事選と衆院選(比例区東京ブロック)の投票率と得票を見ておきたい。
まず、都知事選。美濃部都知事当選時から。当選者、次点得票者、投票率の順番。
1967 美濃部亮吉(220万) 松下正寿(206万) 67.5%
1971 美濃部亮吉(361万) 秦野章(193万) 72.4%
1975 美濃部亮吉(269万) 石原慎太郎(234万) 67.3%
1979 鈴木俊一(190万) 太田薫(154万) 55.2%
1983 鈴木俊一(236万) 松岡英夫(148万) 47.9%
1987 鈴木俊一(213万) 和田静夫(75万) 43.2%
1991 鈴木俊一(229万) 磯村尚徳(144万) 51.6%
1995 青島幸男(170万) 石原信雄(124万) 50.7%
1999 石原慎太郎(166万) 鳩山邦夫(85万) 57.9%
2003 石原慎太郎(309万) 樋口恵子(85万) 44.9%
2007 石原慎太郎(281万) 浅野史郎(169万) 54.3%
2011 石原慎太郎(261万) 東国原英夫(169万) 57.8%
つまり、昔は6割、7割が投票に行っていたが、近年は6割には行かない。5割ちょっと。半分以下の時もある。美濃部時代は「社共共闘」だった。それが崩れたのが87年から。鈴木や石原の2期目、3期目ともなれば、現職強しで投票率が下がる。2011年がちょっと高いのは、大震災で家にいてマジメな気分だったのではないか。選挙戦は低調だったのに、前回より上がる理由はそれしかない。
では、衆議院選挙。2000年から。東京の投票率と各党の得票
2000 60.4% 民主(165万) 自民(110万) 共産(82万) 自由(77万) 公明(72万) 社民(38万)
2003 58.3% 民主(229万) 自民(180万) 公明(80万) 共産(53万) (社民25万=当選ゼロ)
2005 65.5% 自民(266万) 民主(196万) 公明(82万) 共産(58万) 社民(30万)
2009 66.3% 民主(284万) 自民(176万) 公明(71万) 共産(66万) みんな(42万) (社民30万)
ついでに直近の参院選を見てみる。2010年参院選の比例区。
投票率58.7%。民主(190万) 自民(125万) みんな(92万) 公明(70万) 共産(50万) 社民(25万)
これでわかることは、衆議院選挙が一番投票率が高い。判りますよね。理由を書くまでもなく。
従って、今回は都知事選もくっ付いてきたから、衆院選だけなら民主もダメ、自民もダメ、第三極、何それって、棄権に回ったかもしれないが、都知事選と一緒となると、6割は行く。ひょっとすると、もっと高くなる。それを考えておかないといけない。
共産と社民だけでは何の足しにもならない、と言えば言い過ぎだが、全然足りない。国政選挙では民主に入れた大量の反石原票がある。この「民主党に近い反石原票」が、どう動くか。「3・11後」の反原発意識なども受けて、都民の票がどう出るか。はっきりしているのは、投票率が高くなるので、従来の支持層を固めるだけでは、誰も当選ラインに届かない。人柄のイメージなども含め、国政選挙とうまくすみ分けて、「宇都宮=清新」イメージをつくる。と同時に、ヤミ金勢力と全身でぶつかり、国政をも動かし、日弁連という全国組織を統率してきたという「強いイメージ」「組織人にして市民活動家」というイメージを、石原支持者(やさしさだけでは頼りないと思い、政治に強さを求める人)にも浸透させていくこと。とりあえず、そういった戦略も大事だろうと思う。
都知事選的には、迷惑であると思った。消費税だ、TPPだ、五輪だ、原発だと言う議論も大切だが、都知事選は「人物本位で超党派、無党派」で臨みたいところである。昨日も共産や社民の関係者も来てたけど、登壇して挨拶してはいない。そういう党派にとらわれないスタイルで、大きな連合を作っていきたい。個別の議論を始めると、皆いろいろ意見があると思うが、それは今後じっくり議論すればいい。今現在、都知事でもないのに、都政の課題すべてに答えを出しておく必要はないだろうと思う。と言いつつ、総選挙が同時にあるとなれば、まあ自民に入れる人はほとんどいないだろうが、どこに入れる、あそこに入れないという話が出て来ざるを得ない。都知事だけ投票して、衆院選は棄権というわけにはいかないし。困ったなあ、迷惑だなあと正直思った。
でも、考えてみると、それだけでもない。前知事から後継と言われている猪瀬直樹氏が立候補し、他にいないから自民党も支持する意向であると伝えられている。元々都議会自民は猪瀬氏にいい印象を持っていないらしい。「根回し」をせず「頭が高い」ということらしい。でも衆院選と同日になれば、両方には立候補できないから、出馬が取りざたされた人の多くは知事選には立たない。仕方ないから猪瀬でやるしかないということだろう。票が割れないので、宇都宮不利とも言えるが、石原前知事は自民ではない。「太陽の党」である。選挙時はどうなってるか知らないが。石原後継の猪瀬応援に一生懸命になる自民都議は少ないだろう。来年7月に都議選である。自分の選挙を考えると、衆議院選挙で自民候補を応援する方が優先するのではないか。つまり自民の猪瀬支持は「弱い支持」であると考えられる。そのあたりの「矛盾」を最大限に利用していくことも必要だろう。
さて、データとして、都知事選と衆院選(比例区東京ブロック)の投票率と得票を見ておきたい。
まず、都知事選。美濃部都知事当選時から。当選者、次点得票者、投票率の順番。
1967 美濃部亮吉(220万) 松下正寿(206万) 67.5%
1971 美濃部亮吉(361万) 秦野章(193万) 72.4%
1975 美濃部亮吉(269万) 石原慎太郎(234万) 67.3%
1979 鈴木俊一(190万) 太田薫(154万) 55.2%
1983 鈴木俊一(236万) 松岡英夫(148万) 47.9%
1987 鈴木俊一(213万) 和田静夫(75万) 43.2%
1991 鈴木俊一(229万) 磯村尚徳(144万) 51.6%
1995 青島幸男(170万) 石原信雄(124万) 50.7%
1999 石原慎太郎(166万) 鳩山邦夫(85万) 57.9%
2003 石原慎太郎(309万) 樋口恵子(85万) 44.9%
2007 石原慎太郎(281万) 浅野史郎(169万) 54.3%
2011 石原慎太郎(261万) 東国原英夫(169万) 57.8%
つまり、昔は6割、7割が投票に行っていたが、近年は6割には行かない。5割ちょっと。半分以下の時もある。美濃部時代は「社共共闘」だった。それが崩れたのが87年から。鈴木や石原の2期目、3期目ともなれば、現職強しで投票率が下がる。2011年がちょっと高いのは、大震災で家にいてマジメな気分だったのではないか。選挙戦は低調だったのに、前回より上がる理由はそれしかない。
では、衆議院選挙。2000年から。東京の投票率と各党の得票
2000 60.4% 民主(165万) 自民(110万) 共産(82万) 自由(77万) 公明(72万) 社民(38万)
2003 58.3% 民主(229万) 自民(180万) 公明(80万) 共産(53万) (社民25万=当選ゼロ)
2005 65.5% 自民(266万) 民主(196万) 公明(82万) 共産(58万) 社民(30万)
2009 66.3% 民主(284万) 自民(176万) 公明(71万) 共産(66万) みんな(42万) (社民30万)
ついでに直近の参院選を見てみる。2010年参院選の比例区。
投票率58.7%。民主(190万) 自民(125万) みんな(92万) 公明(70万) 共産(50万) 社民(25万)
これでわかることは、衆議院選挙が一番投票率が高い。判りますよね。理由を書くまでもなく。
従って、今回は都知事選もくっ付いてきたから、衆院選だけなら民主もダメ、自民もダメ、第三極、何それって、棄権に回ったかもしれないが、都知事選と一緒となると、6割は行く。ひょっとすると、もっと高くなる。それを考えておかないといけない。
共産と社民だけでは何の足しにもならない、と言えば言い過ぎだが、全然足りない。国政選挙では民主に入れた大量の反石原票がある。この「民主党に近い反石原票」が、どう動くか。「3・11後」の反原発意識なども受けて、都民の票がどう出るか。はっきりしているのは、投票率が高くなるので、従来の支持層を固めるだけでは、誰も当選ラインに届かない。人柄のイメージなども含め、国政選挙とうまくすみ分けて、「宇都宮=清新」イメージをつくる。と同時に、ヤミ金勢力と全身でぶつかり、国政をも動かし、日弁連という全国組織を統率してきたという「強いイメージ」「組織人にして市民活動家」というイメージを、石原支持者(やさしさだけでは頼りないと思い、政治に強さを求める人)にも浸透させていくこと。とりあえず、そういった戦略も大事だろうと思う。