江戸川区の小中学校で、「読書科」という授業が導入されている。と言っても、主には「総合学習」で行われているという話だが、年間25時間以上実施するということである。江戸川区教委が昨年導入を決めたもので、一体どういうことをやってるんだろうかと思っていたら、11月22日付の東京新聞が報じていた。小学5年生への授業の様子が写真入りで出ている。

僕が関心を持っていたのは、1983年から1992年にかけて江戸川区の中学に勤務していて、その時に「朝読書」などの活動を行っていたからである。中学校では、よく朝の時間に「朝自習」が行われている。(その間、教員は朝の打ち合わせになる。生徒の登校時間が打ち合わせ前に設定されているので、生徒だけの時間があるわけ。)この時間を使って、読書を進めようというのは全国で70年代から行われてきたという。僕が関わっていたのは、1985年から1991年に担任をしていた期間。ウィキペディアで検索してみると、1988年から船橋学園女子高校で提唱されて有名になったと書いてある。(ちなみに、船女も今は東葉高校というらしい。)僕がやったのは、当時の学年主任の先生のアイディアで、全国初とは当時も思ってなかったが、先駆的な試みだと思ってやっていた。当時もそういう読書活動をしている学校があるという話は聞いていたと思う。
僕は自分が本好きだし、朝自習をやる効果よりも読書の方が効果があるのではないかと思い、かなり熱心に取り組んでいた。社会の教員というのは、大体旅行行事担当が回ってくるのだけど、それ以外に自分で立候補して学年の図書委員会の指導も担当させてもらった。(もちろん他にもたくさん仕事の分担はある。なお、大体図書委員会担当というのは国語の先生に割り当てられることが多いので、あえて「立候補」したわけである。)毎週、図書委員会ニュースを発行したりした記憶がある。図書室の予算は限られているので、国語の教員がやると「小説偏重」になる場合もある。生徒の中には、部活に熱中してるスポーツ少年やお菓子作りが大好きな少女などがたくさんいる。小説も大事だが、スポーツ上達や料理、科学や世界情勢なんかを判りやすくヴィジュアルに伝える子供向けの本もたくさんある。そういう本にまず接するのも悪くない、と僕は思っていた。そういう本もできるだけ買うようにした。
あとは教員が読まないといけない。世の中で話題の本はできるだけ臨時の予算があれば買うことにして、生徒と一緒に教員も本を読む態勢ができるように努めた。本当はもちろん、専任の司書がいればいいのである。しかし、いなかった。全国すべての小中学校に、専任の司書を!これは本好きな子どもへの進路指導にもなる。保健室の養護教諭と連動して、生徒のいじめ相談などが寄せられる「窓口」にもなりうる。その問題もいずれきちんと書いてみたいと思っているが、とりあえず江戸川区の「読書科」を知らない人も多いと思うので、新聞記事の紹介。

僕が関心を持っていたのは、1983年から1992年にかけて江戸川区の中学に勤務していて、その時に「朝読書」などの活動を行っていたからである。中学校では、よく朝の時間に「朝自習」が行われている。(その間、教員は朝の打ち合わせになる。生徒の登校時間が打ち合わせ前に設定されているので、生徒だけの時間があるわけ。)この時間を使って、読書を進めようというのは全国で70年代から行われてきたという。僕が関わっていたのは、1985年から1991年に担任をしていた期間。ウィキペディアで検索してみると、1988年から船橋学園女子高校で提唱されて有名になったと書いてある。(ちなみに、船女も今は東葉高校というらしい。)僕がやったのは、当時の学年主任の先生のアイディアで、全国初とは当時も思ってなかったが、先駆的な試みだと思ってやっていた。当時もそういう読書活動をしている学校があるという話は聞いていたと思う。
僕は自分が本好きだし、朝自習をやる効果よりも読書の方が効果があるのではないかと思い、かなり熱心に取り組んでいた。社会の教員というのは、大体旅行行事担当が回ってくるのだけど、それ以外に自分で立候補して学年の図書委員会の指導も担当させてもらった。(もちろん他にもたくさん仕事の分担はある。なお、大体図書委員会担当というのは国語の先生に割り当てられることが多いので、あえて「立候補」したわけである。)毎週、図書委員会ニュースを発行したりした記憶がある。図書室の予算は限られているので、国語の教員がやると「小説偏重」になる場合もある。生徒の中には、部活に熱中してるスポーツ少年やお菓子作りが大好きな少女などがたくさんいる。小説も大事だが、スポーツ上達や料理、科学や世界情勢なんかを判りやすくヴィジュアルに伝える子供向けの本もたくさんある。そういう本にまず接するのも悪くない、と僕は思っていた。そういう本もできるだけ買うようにした。
あとは教員が読まないといけない。世の中で話題の本はできるだけ臨時の予算があれば買うことにして、生徒と一緒に教員も本を読む態勢ができるように努めた。本当はもちろん、専任の司書がいればいいのである。しかし、いなかった。全国すべての小中学校に、専任の司書を!これは本好きな子どもへの進路指導にもなる。保健室の養護教諭と連動して、生徒のいじめ相談などが寄せられる「窓口」にもなりうる。その問題もいずれきちんと書いてみたいと思っているが、とりあえず江戸川区の「読書科」を知らない人も多いと思うので、新聞記事の紹介。