プロ野球のボールが去年より飛びやすいボールになっていた問題。今年は飛ぶ、飛ぶと言われていたが、連盟はずっと変わらないと言っていた。それが実はやはりミズノに調整を指示して反発係数が強くなるようにしていたという。まあ、いろいろな経緯が今後どんどん明らかになると思うが、かなり重大な問題を感じた。球がどうだという問題は、それ自体はどっちでもいい問題だけど、だからこそそこに「日本という社会」が現われる。
プロ野球選手会の嶋会長(楽天)の言葉が載っている。「ボールが飛ばなかったシーズンを基準に出来高契約をしている選手もいる。労働条件が変わってしまっている。」選手会というのは労働組合だけど、確かに労働条件が途中で違ってしまった、しかもそれが隠蔽されていたというのはおどろきだろう。ここにあるのは、「現場を無視する」=「実際に働いているものへの配慮をしない」ということである。日本中のほとんどの職場と同じように。
朝日新聞にスポーツライターの玉木正之氏の言葉が載っている。「(前略)隠してやるのは最低だ。日本のプロ野球を誰が、どんな方向に持っていきたいかという哲学が全く見えない。」ここでもう一つの日本の現実が現われる。すなわち、彼ら、つまり日本の「エライ人々」は、「哲学がない」のである。「哲学」なんて言われても、そんな難しいことは答えられないというのではないか。むしろ「哲学」なんて持って働いていたら出世しなかった。言われた通り考えずに働けばいいのだとやってきた結果、今の地位に付けた人たちばかりなのである。
ミズノもおかしい。変えたんなら変えたと言えばいい。頼まれたら秘密にするのか。別に犯罪を秘匿するわけではなし、確かに少し変えましたと言えばいいではないか。まあ、これが日本という社会なのである。プロ野球のボールをどうするという小さな問題の中に、日本社会が露呈している。つまり「労働者への配慮」と「哲学」が日本のリーダーには欠けている。いや、まあもちろん知ってましたけどね。「働いているもの」は自分より下で、いちいち説明する必要はない。哲学なんて小難しいことを考えているようでは仕事ができない。加藤というコミッショナーは、プロ野球をやってる時間中に記者会見して、自分も昨日まで知らなかった、不祥事とは思ってないから辞める意思はないと述べた。村上春樹、じゃなかった上村春樹って人と同じですね。こういう人たちがいなくならないと、教育をいくらいじっても、誰もマジメに日本の将来を支えようとはしないだろう。
プロ野球選手会の嶋会長(楽天)の言葉が載っている。「ボールが飛ばなかったシーズンを基準に出来高契約をしている選手もいる。労働条件が変わってしまっている。」選手会というのは労働組合だけど、確かに労働条件が途中で違ってしまった、しかもそれが隠蔽されていたというのはおどろきだろう。ここにあるのは、「現場を無視する」=「実際に働いているものへの配慮をしない」ということである。日本中のほとんどの職場と同じように。
朝日新聞にスポーツライターの玉木正之氏の言葉が載っている。「(前略)隠してやるのは最低だ。日本のプロ野球を誰が、どんな方向に持っていきたいかという哲学が全く見えない。」ここでもう一つの日本の現実が現われる。すなわち、彼ら、つまり日本の「エライ人々」は、「哲学がない」のである。「哲学」なんて言われても、そんな難しいことは答えられないというのではないか。むしろ「哲学」なんて持って働いていたら出世しなかった。言われた通り考えずに働けばいいのだとやってきた結果、今の地位に付けた人たちばかりなのである。
ミズノもおかしい。変えたんなら変えたと言えばいい。頼まれたら秘密にするのか。別に犯罪を秘匿するわけではなし、確かに少し変えましたと言えばいいではないか。まあ、これが日本という社会なのである。プロ野球のボールをどうするという小さな問題の中に、日本社会が露呈している。つまり「労働者への配慮」と「哲学」が日本のリーダーには欠けている。いや、まあもちろん知ってましたけどね。「働いているもの」は自分より下で、いちいち説明する必要はない。哲学なんて小難しいことを考えているようでは仕事ができない。加藤というコミッショナーは、プロ野球をやってる時間中に記者会見して、自分も昨日まで知らなかった、不祥事とは思ってないから辞める意思はないと述べた。村上春樹、じゃなかった上村春樹って人と同じですね。こういう人たちがいなくならないと、教育をいくらいじっても、誰もマジメに日本の将来を支えようとはしないだろう。