love


神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

画はきゅうくつに考えないで見る~~♪

2013-06-08 | 日記・エッセイ・コラム

   今朝の新聞で見つけた記事です~~。Dsc06263

神奈川県・真鶴町の原生林の中に建つ、「中川一正美術館」で、初公開中の「中川一正」画伯の油彩画について書かれています。
「特別展」が開催中であることは知っていましたが、なかなか時間が取れなくて・・・気になっていました。
Dsc06256この美術館の学芸員さんに用事があったので、ウォーキングがてら午前中に行ってみました。
建物は、「第15回吉田五十八賞」を受賞したり、建設省の「公共建築百選」にも選ばれている、ステキな美術館です~~♪Dsc06255

特に、周囲の原生林の緑とマッチした風景は、落ち着いて心を癒してくれる雰囲気~~♪
新聞に載っている初公開の4点は、作品集やカタログにも載っていないというもので、画伯が「画風に悩んでいた頃の作品」なんだそうです!
実際に、自分の目で楽しめる~~と思って行ったのですが・・・、途中で雨がポツポツ・・・(汗)。
まさかの雨! 突然のことで雨具の用意もなし!
家の窓も開けたまま、洗濯物は出したまま・・・トホホ
急いで引き返したので、学芸員さにも会わず、画も鑑賞できずでした(苦笑)。
Dsc06264
また、改めていくつもりですが・・・、
中川画伯の画では「ひまわり」「ばら」「福浦港」「駒ケ岳」~~~に、力強い筆を感じます。
このパンフレットにも紹介されているのですが、
「中川一正」画伯が書き残している「画の見方」という文章が、とても好きな私~~。


「画の見方と云えば画をきゅうくつに考えないで見る事です。
富士山を見てよい景色だと思います。しかしよい景色は富士山ばかりではありません。
富士山ばかりをよい景色と考えすぎると、天の橋立へ来るとわからなくなります。
そういう風にきめずに見る事です。
こういう風にすれば鑑賞の範囲が広くなります。
それからわからないもまだのはわからなとしておいて、わかるものをまず味わって行けばよいのです。
人というものは其人の心の深さだけしか見る事ができません。深い心の作品を見るにも自分の程度だけしかわかりません。いつまで見ていてもよい絵というのは、自分の心が成長して行ってもまだ奥底のわからぬ絵のことです。自分にとけぬ謎のある絵です。
自分のわかる程度で素直に見てゆく事です。理屈ぜめにして見てゆかぬ事です。自分が成長すればわかるだろうと思う事です。そして成長する事を考えた方が近道なのです。
こういう風にすれば鑑賞の内容が深くなって行きます。
以上のように鑑賞の広くできるように深くなるように二つあわせてゆく事で見方が鍛えられると思います。」
本当にそう思います~~♪
絵に限らず、どんなものでも素直な心で向き合って、自分のわかることだけを感じ、感動すればいいんだと思います。
Dsc06265_2
97歳11ヶ月まで、絵を描き続けた画伯ならでなの言葉~~好きです~~♪