長かった緊急事態宣言も、今日解除~~♪
と言っても・・・感染拡大の状況は変わりないので・・・高齢者の私は、まだまだ外出は自粛するつもりです(苦笑)
それに、今日は雨~!
桜の開花が進んでいますが「お花見」は無理なので、一日中「読書」の日~~♪
今読んでいるのは、大好きな「東野 圭吾」氏の本ですが、こちらは途中で休憩中(笑)。
今年になって読んだ本で、まだUPしていないのをご紹介します~~。
一冊目~~。
「満水子」 上下 高樹のぶ子 著
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性格も生活もミステリアスで・・(というか支離滅裂としか表現できない=苦笑)、「水」ばかりを描く女流画家。
彼女の画集出版のために、彼女のことを書くように依頼されたノンフィクション作家。
二人が出会い、恋に落ちる~~~物語でなくてもありがちな展開かも~(苦笑)
が・・・、読み進むうちに、彼女の生活や性格が理解しがたく、反発さえ感じて読むのを止め、他の本に移ってしまいました~~(笑)。
でも・・・ふと、「彼女の今までの生き方に何が隠されているんだろう・・・」と、考えて、続きを読みたくなって再び手にとりました(苦笑)
彼女の育った家庭の問題、故郷の思いがけない運命が、今の彼女を作り上げていることが分かり、推理小説の結末より面白い!
物語に出てくる「京都」「郡上八幡」「湯沢温泉」~~いくつかの土地の美しい光景を想像できます~~♪
二冊目~。
「六月の雪」 乃南 アサ 著
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認知症が出始めている祖母と、その祖母に可愛がられていっしょに住む孫。
(両親と弟は、父の仕事の関係で福岡に住む)。
日本の統治下であった頃の「台湾」で生まれ育った祖母は、昔のことは、はっきり覚えていて懐かしむ・・・。(新しいことはどんどん忘れるのに、昔のことはしっかり覚えている……認知症の特徴ですね)
その言葉を聞いた孫は、祖母の故郷の様子が、いまどうなっているかを見るために「台湾」を訪れます。
台湾で出会った人たちへの感情や、昔日本であった頃への思い、祖母への愛情が、優しさや温かさを感じさせる物語です。
が・・・、祖母の一人娘(孫の彼女には叔母にあたります)の自由奔放な生き方と自分勝手さには、物語とはいえイライラしたりもしました~(苦笑)。
彼女が台湾で知ったことに驚いたことは、私自身にも驚きの連続でした!
日本でも台湾でも、日本の統治下であった時代を知る年代はもうほとんどいないでしょうし、あるいはそんな歴史をきちんと学び認識している人達も少ないのが現実だと思います。
私は20年以上前に、台湾の方と日本人とのお仲人をさせて頂いた時、結婚式のために台湾を訪ねました。
その時に、台湾のあちこちを訪ね、出会った人達から、日本の統治下にあった名残の場所を案内して頂いたり、その後の中国進出での軋轢のこと・・・、いくつかのことを日本語を話す方たちから教えて頂きました。
そんな経験から、この物語の中に出てくる様々なことも少しは理解できましたが、いろいろ考えさせられる物語でもありました。
何気なく手にとった本でしたが、改めて~~歴史を学ぶ物語であったことに感謝です。