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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「沖晴くんの涙を殺して」と「ウズタマ」~~♪読書感想文です。

2022-02-11 | 本と雑誌
2~3年前からファンになった「額賀 澪」氏の本~~~、続けて二冊読みました。 
氏は、2015年に屋上のウインドノーツ」で松本清張賞を受賞しデビューした方です。       (↑読書感想文は、赤い文字をクリックしてね)

氏の本は、すでに何冊も読んでいます!

青春時代を一生懸命に生きる若者、心に何かを抱えながらも未来に向かっていく若者~~、ほろっ~とさせられて心が温かくなる,読後感の心地よい物語が多いんです~~♪

今回読んだ二冊~~、
「沖晴くんの涙を殺して」と「ウズタマ」も、涙しました・・・。

「沖晴くんの涙を殺して」 額賀 澪  著
         

『 10年前に起きた東北地方の大震災・・・、あの日の「津波」で家族を亡くした少年。
その時、「喜び」以外の感情を死神に奪われて「生きること」を選んだ少年は、高校生になりました。

何の感情を表すことなく笑顔だけで日々を送る高校生の「沖晴」は、一人の女性と出会います。
彼女「京香」は、乳がんの末期で「余命一年」と宣告されています。
仕事も止めて、故郷の祖母の家に戻った京香と、沖晴は、お互いの隠れた何かによって魅かれ合います。

沖晴が、失った「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「怖れ」の感情を、「死ぬのが怖い」という京香との交流の中で、少しづつ少しづつ取り戻していくのですが・・・』

二人のプラトニックラブのせつないこと・・・(( ;∀;))。
「悲しくなったら泣けばいい」「怖くなったら叫べばいい」と、言った京香の言葉。
数年後に「京香を想い、思い切り泣く」ことで、沖晴の心が解放され「普通」の青年として生きていけるようになるのです。

「喜ぶ」「怒る」とか「悲しむ」「嫌悪する」「怖れる」とかの普通の感情が、どんなに大切なものであるか、日々に必要であるかを改めて思った物語でした。


「ウズタマ」~~♪
     

美しく優しい物語~~何気ない家族の愛が、本当にありがたいと感じた本です~~♪

『 結婚を控えた松宮周作は、ある日、父から周作名義の通帳を渡される。
振込続けたのが誰だか明かさぬまま、父は脳梗塞で昏睡状態に。
通帳の謎に向き合い、自分の過去を探り始めてたどり着いたのは、25年前に起った傷害致死事件だった。
被害者は、病気で亡くなったと聞かされていた母。加害者を探し始めた周作は隠された真実に少しづつ近づいていく。
家族を怖れる男と、家族を求め続ける男が織りなす感涙必至の家族小説 』

周作が結婚しようと思っている女性は再婚、幼い子どもいます。
彼は、血の繋がらない子の父親になれるのだろうか、家族になれるのだろうかと悩み、結婚に踏み切れない自分に戸惑っている・・・。
それが、昔の真実を知ることで、「家族の温かさ」を思い出し未来へ進み始めるのですが~~、
読みながら泣きました!(苦笑)
でもでも、ポロポロ流れる涙が気持ち良かったです~~♪

額賀氏の本~~、また探してきます!