久々に「児童擁護施設」の園長先生である友人とお電話でお話ができました。
ご自身のこと、園の様子、子どもたちの日々、支援の在り方~~etc、
時々ですが、こうしていろいろのお話をさせて頂くと、すべてのことに真摯に向き合い、子どもたちの幸せに全力投球されていることが強く感じられ、胸がいっぱいになります!
大変なことも多いのに、いつも優しく穏やかに笑顔を忘れないTさんのすごさに、改めて頭が下がりました。
Tさんのこと、心からリスペクトしています!
お電話が終わったとき、以前に読んだ一冊の本を思い出しました~~♪
「明日の子供たち」 有川 浩 著
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(本のタイトルには「子供」という漢字が使われていますが、最近「供」という漢字は差別的だとか、軽視とかに繋がるので「子ども」と書きましょう・・・、みたいな意見が多いので、私は「子ども」を使っています)
この本も、児童養護施設で働く職員と、そこに住む子どもたちとの交流の日々が書かれています。
『 IT関連の会社勤めに嫌気がさし、ふとTVでみた「児童養護施設」を取り扱った番組で「かわいそうな子どもたちの助けをしたい」と、職員募集に応募し採用された一人の青年(子どもたちから、慎平ちゃんと呼ばれます)。
(この、かわいそうな子どもたち・・・という気持ちが、間違いだったのですが・・・)
その施設で「聞き分けのよい、問題のない子」の二人(高校生の男女)と、慎平ちゃんが関わる日々~~。
彼の成長の様子が、とてもステキに描かれている物語です。』
私が「これだ!」と思ったのが、「読書を勧める施設長の言葉」です。
「人生は一つだけだけど、本を読んだら自分以外の人の人生が疑似体験できるでしょう」
ですよね~~♪
私が本が好きなのもそこなんです!(笑)
本を読んで「他人の人生を想像することが、自分を鍛える訓練にも繋がる。もし、自分が踏み外しそうになったとき、本で読んだ言葉が助けになるかもしれない」
こんな、読書が好きです~~♪
そして~~、
この本を読むと、児童養護施設への思いや考え方が間違っていたこともよく分かります。
その一つは、施設にいる子どもたちは「親に捨てられてかわいそう」と、思って欲しくないんだそうです!
虐待やネグレクトで、親といっしょでない方が日々平穏である子どもたちも多いとか・・・。
「施設で厳しいルールに縛られて・・・自由が無い」などと思う外部の人もいるようですが、どこの家庭にもそれなりのルールがあっての毎日でしょうから、「同じ」だと子どもたちは言います。
それより、
「子供たちを傷つけるのは親と一緒に暮らせないことよりも、親と一緒に暮らせないことを欠損と見なす風潮だ」
「自分ではどうにもならないことで欠損を抱えた者として腫れ物のように扱われる、そのことに子供たちは傷つくのだ」という一節が印象的でした・・・。