僕の名前は「ムー」です。
僕がこの家の家族になったのは、まだ産まれて間もない日でした。
目も見えず、ママの声も聞こえず、食べる物もなくて、心細くて泣いていた僕を見つけて、「可哀相に~~」と、家の中に入れてくれたのは、お姉さんでした。
それからの僕は、家族の一員として、優しいお父さん、お母さん、お姉さん、お兄さんといっしょに楽しく暮らしていました。
外へ遊びに行ってケンカをしてケガをしたことも何度かありました。
お友達が食べている物をしっけいして、お腹を壊したことも・・・(苦笑)。
その度に、お母さんが「車」に乗せて病院へ連れて行ってくれました。
何日か入院するほどの大変な時もありましたが、頑張りました。
お風呂に入れてくれるのはお父さんの役目。
最初は抵抗しましたが、僕を洗ってくれるお父さんの真剣な目に、ついに観念し、いつの間にか「気持ちよく」なっていました~~(笑)。
そのお父さんは、一ヶ月ほど前に「神様の元へ旅立ち」ました・・・。
お姉さんはお嫁に行ってしまったし、お兄さんは毎日お仕事で出かけます。
お母さんが一人でションボリしているのを見るのは、僕もつらいんです・・・。
「一人になったお母さんを少しでも助けてあげたい」と、考えた僕は「家の見張り」をすることに決めました!
門柱の上に座って、訪ねて来る人がいると、「みゃぉ~~~みゃぉ~~」と鳴いて、お母さんに知らせるのです!
僕の声を聞いたお母さんは「誰かしら?」と、ドアの鍵を開ける前にスコープで確認をするのです~~(笑)。
ほらっ~~~、これって安心できるでしょう?(笑)。
僕はこれからも、ず~~~っっと、お母さんを「全力でお守りします~~!」
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