今日は「読み聞かせ」のある金曜日。1年生の教室へ行ってきました。
読んだのはこの本、 『どれがぼくかわかる?』 です。
すこし前に、山猫編集長が紹介している記事で知り、どうしても読んでみたくなり、
図書館で探しました。
やさしいクリーム色と、鮮やかなグリーンが、交互に地の色に使われていて、
そこに、動物が黒くはっきりとしたふちどりで(そうでない動物もありますが)、
生き生きと描かれていきます。その動物に「なる」のは、主人公のウィリアム。
こんなふうに、ウィリアムはおかあさんに尋ねます。
「もしも ぼくが うまに なったら、どれが
ぼくか わかる?」
「もちろんよ。」おかあさんは こたえました。
ウィリアムは うまの いる のはらへ
でかけました。
ウィリアムは うまに なって、みんなと いっしょに
あそびました。
大好きな赤い帽子をかぶっていたので、うまになっても、ウィリアムはすぐに
みつけられてしまいます。スカンクになった時も、こひつじになったときも、
おかあさんには、すぐにウィリアムがわかります。
「みつかった」
どの動物になったページも、ウィリアムのその一言は同じです。
(みつかった)→(みつかっちゃった!)→(おかあさんがみつけてくれた)→
(みつけてくれてよかったあ)・
すぐに見つけてもらったことの喜びと、見つけられたことへの安心がその一言に
凝縮されているのがわかります。おかあさんなら、すぐに見つけてくれるという信頼と、
おかあさんの、力強い返事があるからこそ、ウィリアムは動物になれるのですね。
「もしも ぼくが ひつじに なったら、どれが
ぼくか わかる?」
「わかるわ。」
そこで ウィリアムは ひつじに なって、
みんなといっしょに あそびました。
どの動物に「なる」前も、必ずお母さんが「わかるわ」と言うのを聞いてから、
動物になっているところが、子供の気持ちをよく表わしていると思いました。
(母として、この「わかるわ」の一言を大切にしようと思います)
さて、1年生のクラスで読んでみると・・・
ページをめくるたびに大騒ぎ。すぐにウィリアムを見つけてしまうのです。それはまあ、
ウィリアムが見つかりやすい目印をつけているから、しかたがないのですが。中でも、
一番クラスのみんなが喜んだのは、下の写真の「犬になったウィリアム」でした。