先週の土曜日。娘とともにヘアカットに行った後、夫と東京駅で待ち合わせ、
大丸ミュージアムへ行って来ました。会期が11日までの、世界の絵本作家展Ⅱ
『絵本作家ワンダーランド』を見るためです。
いろんな方が、それぞれのブログで、「行ってきました」「とってもよかったです」
「〇〇のグッズやポストカードを買いました」と書いてらっしゃるのを読んでいたものですから、
もう予習はばっちりで・・気持ちはかなり「はやって」いました。
構成は3部になっていて。
旅の時間ー絵本を旅するよろこびー
子どもの王国ー子どもの頃の時間の輝きー
かたちの冒険ー五感を心地よく解放してー
どの作家の原画も、もちろん目を見張るものばかりでしたが、その中でも、特に感動したのは・・・
バージニア・リー・バートン作『ちいさいおうち』。ストーリーを追えるくらい場面も揃っていたし、
本物の絵ならではの繊細なタッチを見ることができ、ほんとによかったです。展覧会の冒頭を飾るだけでなく、
「別枠」で展示してもいいのでは?と思ったほどでした。
ジョン・バーニンガム、マリー・ホール・エッツ、酒井駒子さん・・。その作品に、どんな材料
(油絵の具なのかパステルなのか、色鉛筆なのかなど)が使われているのかも、タイトルや制作年とともに、
記してあればなあと思いながら、じっくり見ました。(絵画展ではなく、あくまでも絵本の原画展なのだから、
期待し過ぎかもしれませんが)
自分でも、あれ?と思うほどおもしろかったのは(予想以上にその原画に惹きつけられたのは)、
島田ゆかさんの作品でした。もちろんバムケロが大人気なのは知っていましたが、手元には1冊もなく、
図書館で一度読んだきりだったので。 『ぶーちゃんとおにいちゃん』の原画を見て、その色と、
「隅々まできちんと描かれている」画面に、人気作家の秘密を見たような気がしました。
もうひとつ、あれれ?と思うほどにおもしろかったのは、サラ・ファネリのコラージュでできた作品。
完成された絵本を見たことがなかったので、(絵本)全体としてはどうなのか、ということはわかりませんが、
1枚の絵、一つの作品、としてはとても見ごたえがあり、おもしろいなあと思いました。
反対に、自分の予想通りだったのは・・・やはり荒井良二さんの絵でしょうか。
今回は『バスにのって』の原画がとてもよかった!!「旅する絵本画家」は、荒井さん抜きには語れませんね(笑)。
どこか知らない町の、知らない音楽がすぐ近くで聞こえてきそうでした。
もう一人、やっぱり私はこの人の「絵」が好きなんだと実感したのは、アンネ・エルボーの作品を見たときでした。
期待していた『ちいさなしんぱい』の原画はありませんでしたが、『すきまのじかん』の絵を、見ることができました。
お話がなくっても、この絵だけでもいいなあ、などど思ってしまいました。
それにしても、展覧会は大盛況でしたね。土曜日の午後だったせいもありますが、
絵の前に長い列が出来ていました。どんな方が来ているのかなと、度々振り向いて周りを見回してしまいました。
おみやげに、娘は「リサとガスパールのファスナーマスコット」を、私は迷いに迷って『バスにのって』を買いました。
非常に難しい決断でした・・(ちなみに、最後まで迷ったのは『うちにかえったガラゴ』 でした。)