prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「キューティーハニー」

2004年06月13日 | 映画
「日本映画は型なし。スキヤキみたいな映画が多いね。初めに肉を食わせておいて、これからどう盛り上がっていくのかと思うと、あとはシラタキと焼きドーフになってしまう」
というのは故伊丹十三の言だが、それがぴったりあてはまる。出だしの海ほたるのマンガよりもマンガらしいアクションに引き込まれて、意外とイケるかもと思ったらあとなんかシケてくる。徹底してバカっぽく作るっていうのも難しいのだろう。あと元のハニーのキャラは別にバカではないので、なんかひっかかる。

何もこういう映画でまともな芝居とかドラマとかテーマなんて要求しないけれど、それなりにたとえばハニー七変化を見せるファッションショー的な構成と演出は必要だと思う。

シスタージルの正体が木だとか、ハニーが夢の中で父親と会うとかいった場面、なんか「ラピュタ」や「ナウシカ」の匂いがする。気のせいか知らないが。
(☆☆★★)