「スパイ・バウンド」 2005年02月15日 | 映画 スジより文体を味わうタイプの映画。 お国柄(フランス)か、暗黒映画フィルム・ノワールの香りがする。 寡黙で表情を押し殺した人物たち、寒色でコントラストの強い画調、説明的でない語り口、迫力ある割にこれ見よがしのところがないリアルで簡潔なアクション、などなど。 ややシブすぎて前半眠くなったが、文体に慣れるとハリウッドの摸倣じみたアクションが増えたフランス映画にはない感覚が味わえる。 (☆☆☆★)