prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「悪人」

2010年10月13日 | 映画
すぐれた作品であることを認めた上で言うけれど、よく考えてみると、妻夫木聡が満島ひかりを殺す描写は迂回した描き方をしていて、その前に道端に投げ出した 岡田将生の描写の方が印象が強い。誰が悪いのか、という価値判断(というよりマスコミ的な決め付け)があいまいであることが描けているのは確かだが、悪そのものを正面から描かないのは意地悪く見ると一種の逃げではないか。
その分クライマックスの飛躍がかえってきかなくなっている

ロケ効果・方言の起用など、ローカルカラーがよく出ている。
(☆☆☆★★)


本ホームページ


悪人 - goo 映画

悪人 スタンダード・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
東宝