非常に端正な美しさに貫かれた映画。
一つ所に何人も夫人を置く、大奥みたいな設定なのだが、女性同士の嫉妬や競い合いといったどろどろがなく、あくまで清冽なのはありふれた発想だが、監督が女性のせいか。
何度も蚕がアップになり、蚕という虫は人間の世話がなければ生きていけないのだが、ここでの女性たち(子供や世話役の年を食った女性も含む)のメタファーのようでもある。
そこから出ていく少女をラストに置いている。
一つ所に何人も夫人を置く、大奥みたいな設定なのだが、女性同士の嫉妬や競い合いといったどろどろがなく、あくまで清冽なのはありふれた発想だが、監督が女性のせいか。
何度も蚕がアップになり、蚕という虫は人間の世話がなければ生きていけないのだが、ここでの女性たち(子供や世話役の年を食った女性も含む)のメタファーのようでもある。
そこから出ていく少女をラストに置いている。
漢字を使っているところといい、服装といい、ベトナムがもともとかなり中国文化圏であることをうかがわせる。