前半、佐藤江梨子の主観ショットで撮っているのだが、サトエリが実際には撮影現場にいなかったのではないか(何しろ写ってないのだから)と気になって困った。POVを使っているのに積極的な理由はないもので。
どれだけ怪異現象が起こっても回想形式をとっている以上、佐藤が生きのびることは割れていると思っていると、だんだんズレてくる。
つまりインタビューしていた恒松祐里が前半の佐藤の話の内容と同じようにきさらぎ駅という存在しないはずの駅から始まる体験を繰り返すことになる。
このあたり、同じような場面をずらしながら繰り返す技法を採用しているわけだが間延びしてると思っているといきなり脅かしにかかるから油断できない。
落とし込む結末も間延びしているのと斜め上なのと同居している。