MAKIKYUが今月初頭につくば周辺へ出向いた際には、守谷→下妻間(水海道乗り換え)で関東鉄道常総線にも乗車したのですが、今日はその際水海道以北の区間で乗車したキハ101号と呼ばれる気動車に関して取り上げたいと思います。
この車両は旧国鉄→JRの通勤型気動車・キハ30形を関東鉄道が譲受し、関東鉄道ではキハ300形という形式を付けられた車両を、更に車内運賃収受式のワンマン運転に対応する改造を施してキハ100形に形式変更した車両で、この車両に乗車すると、整理券発行機の設置場所などに苦心している様子が伺えるのですが、現在このキハ100形は2両が活躍しています。
キハ30形は同形の片運転台車・キハ35形を含めても、通勤型気動車を用いていた線区の相次ぐ電化や、車両自体の老朽化などもあって、現在定期列車で活躍する線区は関東鉄道常総線と、JR久留里線(キハ30形のみ)の2線区のみにまで減少しています(他に臨時列車用として、会津鉄道のトロッコ車両などがありますが…)ので、非常に希少な存在となっています。
そのためこの車両を見る機会自体が、非常に少ない状況になっていますが、その中でも関東鉄道が水海道以北の閑散区間ワンマン運転用に使用しているキハ100形の1両(キハ101号)は、キハ30系列では久しく見られなくなっていたものの、旧国鉄時代~JR転換直後などによく見られ、通称首都圏色と呼ばれるタラコ色一色の装いに改められて活躍しています。
この車両はエンジンの換装や冷房化改造を受けており、その上前面にスカートも設置されているなど、キハ30系列全盛期とは随分異なる点も見受けられ、今日のリバイバルブームを実感させられる面もありますが、特徴ある外吊り式の乗降扉や前面形状などはそのままで活躍しており、専ら単行運転ながらも、東京近郊の八高線などでかつて活躍した姿を連想させるものがあります。
またこの列車の「水海道=下館」と表示した側面行先表示サボも、敢えて古風な雰囲気のモノを用い、一年代前の雰囲気を演出している点は、この車両の充当列車に遭遇して感心したものですが、関東鉄道でもこの車両の充当列車時刻をHPで公表している程で、常総線もTX(つくばエクスプレス)などを使えば、東京都心などからはその気になれば比較的訪問しやすい場所にありますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も興味がありましたら、是非首都圏色となったキハ30形こと関東鉄道キハ101号気動車に乗車してみては如何でしょうか?
写真は下妻駅を発車するキハ101号と車内の様子、古風な雰囲気の側面サボです。