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小田急・ファミリー鉄道展2008に参加して~凝った車両展示などは行われなかったものの…

2008-10-20 | 小田急グループ

 

去る18日・19日の両日は、小田急の「ファミリー鉄道展」が海老名で開催され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、このイベントに参加された方も居られるかと思いますが、昨日はMAKIKYUも日程が確保できたこと(初日はダメでした)もあって、このイベントに参加してきましたので、その様子や感想を少々取り上げたいと思います。

毎年秋に恒例となっている「ファミリー鉄道展」は、MAKIKYUは以前にも何度か参加した事があり、概ねその年の注目車両を初めとする車両展示などが行われ、特に昨年は小田急電鉄80周年&ロマンスカー50周年という節目の年だった事もあり、千代田線直通用の新型特急車両・60000形MSEと、ロマンスカー50周年を記念してバーミリオンの旧塗装を復活させた7000形LSEが並び、更には日頃非公開で海老名の車両基地内に保存されている旧3000形SE車、これに加えてやはり現役を引退して喜多見の車両基地内に保存されている3100形NSE車が並び、もはやこの様なシーンは2度と…と感じさせられる程の豪華なラインナップとなった事もあって、例年賑わうファミリー鉄道展の中でも、群れを抜いて混み合う状況でした。

その上昨年は鉄道車両だけでなく、会場内では小田急グループの路線バス展示(これは例年行われるものではありません)も行われ、その中には日頃非公開でまず見かける機会がない神奈中の木炭バス・三太号(当然ながら営業用ではなく、イベントなどで時折公開されるのみです)をはじめ、日頃営業用車両として用いられながらも、なかなか捕まえ難い特徴的な珍車が幾つも並ぶなど、これらも非常に注目という状況でした。

これに比べると今年は、車両展示は告知ポスターでもそのイラストが描かれた5000形・8000形・4000形の通勤車3形式と、ロマンスカー10000形Hi-SEの4車種がそれぞれ離して展示される形態(今まで何度か参加したファミリー鉄道展では、展示編成が一同に並ぶ形態でした)となり、各車両共に現役車両でHi-SE以外は比較的ありふれた存在、また撮影専用の列は廃止されるなど、例年に比べると車両展示の面では…と感じたもので、この事もあるのか、昨年に比べると会場内は随分動き回りやすい状況だったと感じたものです。

通常非公開となっている保存車両(小田急は昨年公開したロマンスカー以外にも、モハ1形・2200形・2600形・9000形などを保存車両として保有しています)は、展示の為の移送を行うにも手間を要する事から、今回は全て野外公開を見送った(3000形SE車は格納庫内で公開)のは致し方ないのかもしれませんが、神出鬼没の検測用車両「テクノインスペクター」や、小田急線に詳しい人間が見れば異彩を放っている車両と感じられる5200形の4両編成短縮車両(3編成のみの捕まえ難い存在ですが、昨日は海老名の車両基地内で他編成と併結して動いている姿も目撃しています)辺りは登場しても良かったのでは…と感じたものです。

ただこの事は昨年の会場内大混雑で、「ファミリー鉄道展」と名乗りつつも、対象層と言える家族連れなどが楽しむには…という状況を踏まえると、敢えて凝った内容を排除する事で過度の混雑を避け、家族連れなどがゆっくりと会場内を廻れる様に画策したのであれば、この形態でのイベント進行も一つの試みなのかもしれません。

またかなり凝った車両展示は行わなかったものの、車内公開は行わずに展示のみが行われた5000形は、如何にも小田急らしさを感じさせられて好感が持てる車両ながらも、廃車が始まっていて全面引退もさほど遠くないと想定される車両(全面引退の惜別イベントが開催されるなら、その賑わいは相当なものになると想定されます)であるだけに、この車両が比較的すっきりとした状況で撮影(他の車両は余り撮影し易い状況でないと感じたものです)できる様になっており、それも「急行・箱根湯本」の行先表示を出していた辺りなどは、ささやかなファンサービスだったのでは…と感じたものです。

毎年恒例となった小田急のファミリー鉄道展、来年以降も開催されるのであれば、今後どの様な形態となるのかも気になる所ですが、参加された方は如何感じられたでしょうか?

写真は展示車両各種を遠方から望んだ様子と、会場内に展示された5000形通勤型車両です。