MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

種子島を走る大和バス(1)~空港線の運行車両

2015-09-14 | バス[九州離島・沖縄]

先日「MAKIKYUのページ」では、隠岐航路で就航する隠岐汽船「レインボージェット」に関して取り上げ、その際に種子屋久高速船に関しても触れていますが、種子屋久高速船の就航地・種子島に関しては未だに記事公開できていない状況ですので、こちらも取り上げたいという事で、その第1弾として大和(Daiwa)バスに関して取り上げたいと思います。

大和バスは(有)大和が運営する路線バスで、株式会社でない会社組織で路線バスを運営しているのは、国内では少数派の部類に入りますが、種子島では結構地名度の高い企業集団の一つで、島内では交通運輸以外にも宿泊施設やガソリンスタンドなど、様々な事業を行っています。

以前種子島島内で路線バスを幅広く運営していたいわさきグループの種子島交通(現在は屋久島交通と合併して種子島・屋久島交通)が島内路線バスから撤退し、コミュニティバス受託運行と貸切輸送に特化している状況ですので、路線バスは近年の新規参入ながら島内の基幹交通となっています。

種子島は南北に細長い島という事もあり、西之表(西之表港)~中種子(野間)~南種子(Aコープ)間の幹線を乗り通すだけでも片道1時間半程度を要し、他に種子島空港発着の航空便に接続して西之表と南種子から、それぞれ空港との間を結ぶ路線も設定されています。


空港線は基本的に専属車両が充当されている様で、行先表示はサボ固定表示、運賃は多区間制ながら車内に運賃表示器が設置されていないのも大きな特徴で、音声合成などによる車内放送もなく、停留所案内は乗務員が適宜マイク案内を行うという状況でした。


西之表発着便は見るからに自家用バスの転用という雰囲気が漂う三菱製の中型車が活躍、このタイプは西之表(西之表港)~中種子(野間)~南種子(Aコープ)間の幹線でも同型車が活躍する主力車種となっています。

 
南種子発着便は西日本車体工業製の車体を載せた日産ディーゼル製の中型車が活躍、同社では日産ディーゼル製の路線車自体が希少な存在ですが、ビニール張りの座席なども特徴的と感じたものでした。

空港発着の路線は、景観は西之表~中種子間で海沿いの国道を走る西之表~南種子間の便に比べると見劣りが否めず、運賃面も乗り継ぎ故に割高になるのが難点ですが、便数は少ないながらも航空便に接続したダイヤとなっています。

そのため西之表と南種子からの空港行は両者をほぼ同時刻に発車、空港発も同様の状況ですので、時間さえ合えば乗継も比較的容易です。

西之表~中種子間では、島内南北を結ぶ国道を走る便と空港発着便では別ルートを運行しますので、両者を乗り比べるのも面白いもので、MAKIKYUが昨年冬に西之表~南種子を移動した際には、往路は空港乗継、復路は国道を走る直通便を利用したものでした。
(空港線の大和バスに乗車するためだけにコスモポート種子島(種子島空港)へ足を運ぶ島外住民というのは、余りいないかもしれませんが…)

国道を走る直通便で活躍する車両に関しても、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。