先月MAKIKYUが鹿島鉄道に乗車した際は、鹿島鉄道を鉾田まで往復して石岡へ戻った後すぐにJRへ乗り換える事はせず、神立(かんだつ)駅までバスで移動したのですが、今日はその際に利用した石岡市巡回バスに関して取り上げたいと思います。
このバスは石岡市が地元のバス会社で関東鉄道の分社でもある関鉄グリーンバスに運行を委託しているもので、石岡駅を基点に市内各方面へ5ルートが設定されていますが、MAKIKYUが利用したのはその内の一つである「三村・大原ルート」と呼ばれるルートで、この系統は石岡駅と神立駅の間を結んでいます。
MAKIKYUがこのバスを利用した理由としては、JRでそのまま来た道を引き返すよりは、…という動機もあるのですが、この区間はJR常磐線でも10.1kmの距離がある事から230円の運賃を要するのに対し、このバスは全線100円均一という非常に割安な運賃(これは他のルートも同様です)で乗車でき、交通費を低減できる事も挙げられます。(ちなみにMAKIKYUが石岡へ行った日は割安な青春18きっぷの有効開始日前という事もあり、JRはICOCAを使って乗車していました)
この石岡市巡回バスの特徴としては、運行車両に「石岡市巡回バス」の標識こそ付いて使用車両は専属となっているものの、他の市町村で運行している大半のコミュニティバスの様な専用車両ではなく一般路線車を用いている事が挙げられMAKIKYUが見た限りでは各系統共に写真のいすゞLR(床が板張りになっているのがgood!)が充当されていました。
巡回バスのルートはMAKIKYUが乗車した神立駅行以外にも、羽鳥駅や高浜駅(これは途中の経由地です)など駅間を結んでいるルートが多く、案内放送なども一般路線とほぼ同様ですので、割安な運賃ながらも一般路線バスに乗車している様な気分が味わえるのも魅力ですが、見た目は一般路線バスと同様でも関鉄一般路線バスの回数券は使用できないのは要注意で、車内放送でもその旨案内されています。
(ちなみに石岡~神立間を関鉄一般路線の運賃水準で走らせると仮定した場合、
片道500円は超えると思います)
またこの巡回バスは、MAKIKYUが乗車した「三村・大原ルート」では途中で比較的狭い道路を通る箇所も多く、筑波山を眺めながら長閑な田園風景の中を走っていく様はローカルムード満点でなかなか乗り応えもありますので、交通費削減目的で乗車するのも良いですが、時間の都合が付くならば青春18きっぷなどのJR線乗車券を持っていても、ローカルバスに興味のある方なら100円の運賃を支払って乗車するだけの価値がある様に感じます。
この石岡市コミュニティバスは各系統共に概ね6往復程度(更に区間便や休日運休などもあります)と本数が比較的少ないのが難点で、その事もあってか乗客は数える程(石岡~神立間を乗り通したのはMAKIKYUだけでした…)でしたが、運賃も割安で石岡市HPで巡回バスの案内が出ていますので、これから鹿島鉄道のお別れ乗車や青春18きっぷでの茨城方面旅行を検討されている方は、是非この石岡市巡回バスにも乗車されてみては如何でしょうか?
ちなみに画像は「北の谷・根当ルート」で使用されている巡回バス(MAKIKYUが乗車した三村・大原ルートもナンバー違いで同タイプの車両です)と、「三村・大原ルート」乗車中の様子です。
追記:この石岡市巡回バスですが、石岡を基点に運行されていた鹿島鉄道と同じ07年3月限りで廃止されており、現在は代わりに乗り合いタクシーが運行されています。