近年首都圏では相模鉄道(相鉄)で、鉄道・バスの双方において新塗装への変更が進み、他地域では京阪電鉄などでも同種の動きがありますが、そろそろ塗装変更も終盤に差し掛かったと感じるこれらの塗装変更に関しては、ご存知の方も多いかと思います。
また路線単位だけであれば、東武鉄道が新型車両(60000系)導入と共に、野田線の輸送改善を図るために転属させている10030系などでも、新型車両のイメージにあわせた装いへの塗装変更といった動きがありますが、先日(14日)には東武野田線とも新鎌ヶ谷駅で接続する中小私鉄・新京成電鉄においても、車両の塗装変更を行う旨が公式発表され、ご存知の方も多いかと思います。
(公式発表記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)←新京成電鉄HPへリンクします
新京成電鉄の電車(以下新京成電車と記します)といえば、個人的には20世紀後半~21世紀初頭にかけての主流となっている「クリーム色+茶色の細帯」の印象が強く、現在では茶色の細帯がエンジのラインに改められた車両が数多い状況です。
この装いを纏った主流派の車両は、概ね昭和末期~平成初頭にかけて導入された鋼製車体の車両(塗装車・過去記事で使用した画像の再掲)ですが、その後も新京成電車ではステンレス車を2型式(8900系・N800系)導入しています。
8900系はイメージ刷新を狙い、既存車両とは大きく異なるデザインや装いで登場し、当時の親会社が導入していた車両よりも見栄えが良いと感じる程でしたが、ピンク帯は後にエンジ帯へ改められており、登場当時とは若干印象が異なるものになっています。
N800系は親会社の車両を若干カスタマイズした程度の「グループ標準仕様車」で、この車両の登場時には、親会社よりも先を行く印象が強かった昭和末期~平成初頭の新京成電車とは、随分様相が変わったと感じたものでしたが、それでも内装などは独自色を出している部分も見受けられます。
帯色を変えるだけで優等列車に匹敵する運賃(或いはそれ以上)を徴収できると錯覚しているのか、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走り、余りに高額過ぎる運賃で悪評名高い「「開発を止めた某鉄道」」(元○○開発鉄道)が近年導入した車両や、HPを見るとダミー会社の様にしか思えず、車両には社名表記が全く見うけられない通称「北総監獄鉄道」の車両などの、乗車すれば親会社の車両と何も変わらないと感じる車両に比べれば、両数を除くとほぼ同型の車両ながらも、N800系の方がイメージは遥かに良いと感じます。
(「北総監獄鉄道」は社員数よりも所属車両数の方が多い有様で、これではとても自社で車両管理などを賄えるとは思えませんので…)
しかしながら8900系・N800系は共に他の既存車両とは異なる装いで登場している上に、両者のデザインなども全く異なるもので、新京成電車は様々な装いの車両が入り乱れ、多者直通運転を行っている路線かと錯覚する状況ですので、6月の新シンボルマーク導入を機に、今後イメージカラーを用いた新塗装へ順次変更し、新京成電車全車両の塗装統一を図る事は、悪くないのでは…とも感じます。
ピンク色を基調とした装いも、日本の鉄道車両では比較的少数派で、独自性と言う点でも悪くないと思いますが、新京成電車では過去に8900系の帯色変更と言う事例もあるだけに、ピンク部分が早くも塗り替え…という事にならないのかも気になる所です。
(画像は新京成電鉄公式HPからの転載です)
また新京成電車は、中小私鉄にしては比較的サービスレベルも高い部類に入り、様々な面で悪評名高い鉄道路線が多い千葉県内においては、割合健闘している部類かと思いますが、社名故に如何にも「某大手私鉄の子会社」という印象(勿論この系列ですが…)があります。
今日「新○○」と称して親会社の社名を入れた社名を用いている鉄道事業者は他に…とも感じますし、新京成自体も現在では地域にないにおいてそこそこの知名度がある会社ですので、新シンボルマーク導入や塗装変更まで行うのであれば、個人的にはもう一歩進んで社名変更もできなかったのか…とも感じたものです。
(お断り)新京成電鉄は過去に「開発を止めた某鉄道」と相互直通運転を行っていた事があり、この記事の画像車両(8800系)も一部編成が「開発を止めた某鉄道」に乗り入れていた事や、新京成電車が「北総監獄」の近隣地域を運行しており、関連も深い路線である事から、この記事は「北総監獄」カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。
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従来の落ち着いているが地味な印象を廃して、斬新さを出したかったのはわかりますが、より赤に近い色合いにした方が良かったのではと思います。掲示板だと視認性の問題もありますし、明るすぎてどぎつい印象を受けます。
特にN800形は、元々がシャープで完成された感のあるデザインだっただけに、鋼製車以上に新塗装が似合ってないように感じます。
また、最近ではホームドアで車両を識別しやすくするためか、上部にラインカラーを配する車両が増えている感じがしますが、下部にラインカラーを配していますね。個人的には東京メトロの新車みたいに、上部にラインカラーを配した方が遠方からでも識別しやすいのではと思います。
新京成についてですが、以前はインバータ制御やシングルアームパンタ、純電気ブレーキなどの新技術をいち早く導入するなど、中小私鉄にしては意欲的な印象を受けたのですが、最近は沿線人口の減少のためか、6両化や無人駅化など、良く言えば合理化、悪く言えばサービスダウンが目立つ気がします。運賃が安く、そこそこ本数があることは良いのですが、歴史的な事情から線形が悪く、各駅停車のみのため、スピードアップが難しいことや、沿線の団地が街開きから30年以上が経ち、活気を失いつつあることが辛いのかもしれません。
新京成電車の新塗装、少なくとも国内では他に類を見ない雰囲気の装いですので、新シンボルマークやコーポレートカラーを宣伝するには絶好の車両と感じますが、従来とは随分雰囲気が変わり、賛否両論が大きく分かれそうな状況ですね。
現状ではイメージ画像のみで実車はまだこれからですので、実車を見ると印象は変わるかもしれませんが、ピンク色の色合いがどんな感じで出てくるのかも気になる所です。
また新京成の6両編成化も、沿線の成熟化だけでなく、東葉高速線開業に伴う最混雑区間の需要減少や、野田線新鎌ヶ谷駅開業に伴い、野田線との乗換が可能になった事などで、今まで両端のJR駅への輸送ウエイトが際立っていた旅客流動も変化した上に、千葉線直通の両数制約なども踏まえると、実態に応じた対応と言える気もします。
極端に混雑が激化したり、積み残しでも出るような事があれば考え物ですが、そうでなければ運転本数減便よりは賢明とも感じ、各駅停車は約20分毎程度で専ら8両編成が走り、1本逃すと結構な待ち時間が…という新鎌ヶ谷で接続する元相互直通運転路線などに比べれば、サービス面では遥かに優秀と感じます。
線形の悪さなどの問題点は、確かにご指摘の通りなのですが…
新京成がピンク使うなら、Berryz工房の嗣永桃子さん(愛称ももち)をイメージキャラクターで起用するのも一手。
彼女は柏市出身だが、沿線にある松戸・森のホール21でコンサートやった事がない。
Berryz工房ラッピングトレインがあると、日替わりでBerryz工房のメンバーが車内放送やれば、今日はももち、明日は清水佐紀さんなど楽しめるはず。
「ピンク色」の中に赤色に近いピンク(もしくはピンク色に近い赤色)を含めるのであれば、京葉線や京王線(~都営新宿線直通で本八幡まで)などがありますが、他では余り類を見ないカラーである事に加え、これらとは異なるイメージを打ち出す事も狙い、敢えてもっと明るいピンク色を使ったのかもしれませんね。
地下鉄のラインカラーとしては、都営浅草線もピンク色の電車を走らせても不思議ではないのですが、この路線はただでさえラインカラー無視+様々な装いの他社車両(特に1社は事業規模も大した事がない割には、塗装の種類だけはやけに多く、こんな事に精を出すなら運賃を少し下げて欲しいものです)が入り乱れる有様で、国内で実際にピンク色の電車が多数走るのは、ご指摘通り千日前線程度ですね。
海外も含めるのであれば、ソウル8号線や上海6号線など幾つもの事例があり、決してマイナーなものではない気もしますが、ラインカラーPRも兼ねて新塗装のN800形を浅草線で走らせるのも面白いかもしれません。
(ベース車は頻繁に乗り入れ、線路も繋がっているなど、物理的には可能な状況ですので…)
またこちらは芸能関係には余り詳しくないのですが、沿線やその近隣に縁のある人物で、イメージカラーをPRするにも適したキャラクターと言うのであれば、CMや何らかのイベント等で登場させるのも一つの方法かもしれませんね。
ただ芸能人起用ともなれば、その費用だけでも結構なものになると思いますし、新京成は専ら生活路線で余所からの観光客などを取り込む必然性が低い状況ですので、会社側がどの様な判断に動くかは未知数ですが…
ttp://blogs.yahoo.co.jp/shinkeisei8918/26362872.html
やや濃い目のピンクで、かなり派手な色合いらしいです。
スカートもピンクに塗装されます。
また、8900形の上部の帯は廃止され、N800形の前面塗装もシルバーから白に変わります。
個人的な感想としては、想像以上に派手な印象で、特にステンレス車との相性があまり良くないように感じました・・・
ネット上でも色々騒がれてる新京成電車の新塗装、該当HPも拝見しましたが、確かにご指摘の通りかなり派手な雰囲気ですね。
ステンレス車に関しては、一応線路が繋がっている「赤い電車」のステンレス車にでも影響されたのか…とも感じる状況で、好みが大きく分かれそうな気がします。
様々な所で不評の話を聞く「赤い電車」のステンレス車に比べれば、車両自体は勿論、新たな装いもずっと良い気がしますが、車体下部が派手な反面、窓上辺りは…というのは少々違和感ありですね。
装いを改めた実車が登場し、実際にその姿を見る機会があれば、その際の印象なども追って取り上げられれば…と思います。
参考までに、YAMAさんのブログも紹介したいと思います。こちらは駅掲示物の変更についても載っています。ピンクを屋外掲示物に使うことで視認性が問題になる部分もある模様です。
ttp://mato71yama.blog76.fc2.com