数日前所用で首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)へ足を運ぶ機会があり、その際には毎度の事ながらも、余りに高額過ぎる運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)を止む無く利用したものでした。
その際には今年春から走り始めた9200形と呼ばれる車両に初めて当たったものでした。
この車両は俗に「北総監獄鉄道」と呼ばれている実態のよくわからない事業者の所属となっており、車両外部には「K'SEI GROUP」のロゴこそ見受けられるものの、社名を記す表示や社紋などは見当たりません。
車体色も旧住宅都市整備公団が導入し、退役車も発生した9000形車両のけばけばしい装いに比べればまだマシとは言えども、「開発を止めた某鉄道」の同形車とは異なり、その親会社の同形車とも異なるのは、ただでさえ異例の2枚舌路線となっている路線の権利関係などを、よりいっそう複雑で分かり難いものとしていると感じます。
実態は「開発を止めた某鉄道」に所属する車両と同様に運用され、その新型車と設備や性能などは殆ど変わりないにもかかわらず、わざわざ番号帯や装いを変えるのは非常に妙な話で、おまけに車両番号を記すプレートだけ車両の装いとは釣り合いが取れず、どう見ても「開発を止めた某鉄道」の車両にしか見えない雰囲気なのは、見るからに異様な印象が否めません。
一応グループ標準仕様の新型車で、親会社でも実績のある車両を帯色と名義だけ変え、ほぼそのまま走らせていると言っても過言ではない状況ですが、客室内はドア上にLCDモニターが装備され、客ドアに黄色いカラーテープが貼られているのは、「開発を止めた某鉄道」に導入された同形車との僅かな差異と言えます。
(この差異も親会社が導入しているベース車両のマイナーチェンジが起因しており、北総監獄鉄道ならではの要素ではないのですが…)
このグループ標準仕様の新型車は、最近の首都圏では定番となっている比較的簡素な仕様の低コスト型車両の中では、居住性や内装の出来栄えなどは「まあまあ」といった所で、同じ線路を走るほぼ同年代の車両で、「ブカブカ」した座席や最近の車両らしからぬ台車を装備している紅色ステッカーをべっとりと貼り付けたステンレス車に比べれば、デザイン・内装・居住性などはずっと良好に感じたものです。
ただ車両自体がほぼ親会社そのもので、化粧板や座席モケットまで同一という有様ですので、それなら運賃も親会社(「開発を止めた某鉄道」との2重名義で、その超高額運賃に便乗している1路線を除く)そのものでも…と感じ、運賃に見合う付加価値を提供する車両とは到底言い難いものです。
おまけに「開発を止めた某鉄道」は累積赤字で…などと言いながらも、これだけの車両を導入する経費があると感心させられますが、まだ古参とまでは言い難く、居住性の面でもそこそこの9000形車両を代替しており、こんな経費をかける一方で、超高額運賃を堅持するのは一体…と感じます。
また9000形を代替しても、まだ未だに日本の地下鉄線内運行車両ではダントツのワースト車両で、消費電力量も大きく、内装も陳腐で居住性も悪い旧型車両を未だに走らせ続ているのは呆れる限りです。
仮に全国各地を探しても、他に類を見ない2枚舌路線として超高額運賃を堅持(これだけでも大問題ですが…)し、車両代替を進めていくにしても、手順が違うのでは…と感じます。
「開発を止めた某鉄道」側も相応の事由があるならば、お得意の「マインド」と称した車内中吊りなどで、乗客側に納得の行く事由を示して頂きたいものですが、こんな事を感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?
また、9000形の置き換えは確かに早過ぎの感があり、仰る通り抵抗制御で非回生の7260形こそ何より淘汰しなければならないと思います。品川から羽田空港に行くのに、快特でこの車両を引き当ててしまうと、「京急は古いのを使っている。」という感想を覚える人も多いことでしょう。
成田スカイアクセスの2枚舌構造、そして北総監獄鉄道の車両発注や9000系代替などは同感で、「開発を止めた某鉄道」やその系列のやる事の不可解さは、凡人の理解域を超越していると言わざるをえません。
また7260形は、日本の地下鉄線内運行車両では断トツのワースト車両、こんな陳腐車両に当たったら非常に腹立たしい限りですが、サービス面だけでなく消費電力の多さなども踏まえると、乗入先の都営や京急にも非常に迷惑な話と感じます。
京成リース車の1本が7800なのも、京急側の打診があったという話も聞く程ですが、9000形の退役も発生した今日、超高額運賃を堅持しながらわざわざ象徴の如く1本だけ7260形と言うとんでもない車両を残すというのは呆れる限りです。
この7260形1本が退き、せめてリース車でも早期に多少はマトモな車両に代替される事を願いたいものです。
帯も細い上銀のギラつきで殆どわからないですし。
京成は二代目SEで金使い果たしたんでしょうか…
北総も値上げするならチープな車両を増やさないで欲しいかと。
このブログでも時折取り上げている「開発を止めた某鉄道」も近年まで親会社のボロ車両(7260形)をリースで使うなど、極めて高額な運賃にも関わらずこの様か…と感じる状況でしたが、最近はリース車両も大分マシになり、以前の惨状に比べればまだ許容範囲と言う状況になっています。
この9200形をはじめとするグループ標準車も、低コスト型車両ならではの簡素な雰囲気も感じられ、側面ドアの内側がステンレス剥き出しになっている辺りなどは余り芳しくない気もします。
とはいえ乗入先の会社で近年増殖しているステンレス車に比べると随分マシな気もしますので、「開発を止めた某鉄道」の様な極めて高額な運賃でなければ、許容範囲内だと個人的には思っています。
しかしながら有料列車の料金込みと言っても過言ではない位の超高額運賃ともなると、スカイライナーの開放扱いを行っても当然と言うレベルかと思います。
この点では運賃水準が同レベルの野岩鉄道辺りは相応のサービス提供に努めている感がありますが、「開発を止めた某鉄道」相手だと期待するだけ無駄と言う気もします。