今月初めに1週間程更新を休止していた「MAKIKYUのページ」ですが、その間の数日MAKIKYUは有効期間終了が迫る青春18きっぷなどを利用し、西日本方面へ出向いていました。
その際には関西まで青春18きっぷを利用し、JRで移動した後に別途運賃を支払い、奈良交通の路線バスを利用する機会があったのですが、その際に利用した路線が「八木新宮線」と呼ばれる路線で、この路線は名前の通り近鉄大和八木駅~JR新宮駅間を結んでいます。
鉄道関係に精通している方や、関西の地理に長けている方であれば想像できるかと思いますが、大和八木~新宮間は相当な距離があり、紀伊半島を縦断する事で鉄道利用よりも距離的に短くなるとはいえ、八木新宮線の路線長は片道160kmを超えています。
この路線長は一般路線バスの中では日本最長の距離を運行する事でも知られており、所要時間も片道6時間半程と、路線バスにしては突出した存在となっています。
八木新宮線は路線バスとしては突出した存在であるだけに、日本一の路線バスという事を奈良交通自体もHPなどで盛んに宣伝している程ですが、MAKIKYUも大型2種免許持ちバスファンの一人として、この路線には是非1度乗車してみたいと以前から乗車を目論んでいたものですが、その念願はようやく今月になって達成できたものでした。
この八木新宮線は一応「特急」を名乗っているだけに、新宮周辺の和歌山県内では熊野交通の路線バスと並行する区間で停車停留所がかなり限られているものの、それ以外はごく一部の停留所を通過するだけとなっており、また超長距離路線であるだけに途中3箇所(五条バスセンター・上野地・十津川温泉)の休憩時間も設けられるなど、特急とは名ばかりといった印象があります。
途中では十津川村内などで狭路を走行し、景観なども素晴らしい事を考えると、個人的には時間をかけて走ってくれる事は大歓迎で、谷瀬吊橋のある上野地の休憩時間をもっと確保しても…と思う程でしたが、種別の実態は「普通」ではないものの、せいぜい「区間快速」か「区間急行」、或いは「準急」程度なのでは…と感じたものでした。
(種別に関してはJRの「海幸山幸」「はやとの風」や、海外に目を向けると「Glacier Express」の如く遅さを売りとする優等列車も存在しますので、これらと同様の考えと
捉えた方が良いかもしれません)
この八木新宮線は超長距離の特殊な路線であるだけに、使用車両も八木新宮線専用の車両が用意されているのですが、この専用車も観光タイプの車両ではなく、一般路線でありふれた存在の車両と言える日野BlueRibbonとなっており、あくまでも一般路線バスである事を強調している様に感じられる点は興味深いものです。
ただ日野BlueRibbonとはいえども客用扉は前扉1箇所のみで、装いは奈良交通の観光バスに近い装いとなっている他、側面の行先・経由地表示が字幕やLEDではなく、プレート掲出になっている事も目に付きます。
下回りも高出力エンジン搭載に加えて冷房用サブエンジンを搭載するなど、他の奈良交通一般路線車とは異なっており、一応長距離路線である八木新宮線の専用車としての差別化が図られています。
車内に足を踏み入れると、長距離仕様の前扉のみの車両だけあって、通路を挟んで2人がけの背もたれが大きい座席(最前列の左側のみ1人がけ)がずらりと並び、補助席も設置されているなど、座席定員を最大限確保できる座席配列となっており、路線バスと言うよりも自家用バスを連想する様な雰囲気となっています。
ただ座席数こそ確保されているものの、長距離を走り続けるにも関わらず、座席にリクライニング機能を備えていない事は、八木新宮線専用車の大きな特徴となっています。
座席配置こそ高速バスや観光バスに近いとはいえ、八木新宮線が高速バスや観光バスではなく、あくまでも一般路線である事を強調しているかの様に感じられるのは興味深く、リクライニング機能を備えていない座席のバスに6時間以上も乗り続けるというのは、今日の日本では八木新宮線の他に体験できるのだろうか?という程です。
この座席で途中下車せずに乗り通すともなれば、結構ハードな道中という気がする方も居られるかと思いますが、これまたハードな道程で知られる青春18きっぷ利用によるムーンライトながら号(JRの座席指定制快速列車:MAKIKYUは一応最もラクに過ごせる車両を狙い買いしたのですが…)で夜を越した後に乗車したMAKIKYUでも、思ったよりも疲れは感じなかったものです。
この事は八木新宮線の路線自体が車窓の変化に富み、山中の狭い道を走行する様を堪能していれば時間の経過が早く感じると共に、6時間以上の乗車でも高速バスの如くずっと座りっぱなしではなく、途中で3度の休憩が設けられ、実質的に1~2時間程度の路線バス乗車X4となる事も大きいのでは…と感じたものでした。
ちなみに八木新宮線の専属車両は、どれも大阪府内などの大都市圏では既に登録不可能となっている平成4年式の古参車で、しかもシフトレバーもFFシフトを装備していない車両です。
そのため乗客として乗り続けるには非常に興味深い八木新宮線も、幾らエアサス車で長距離路線用の特別仕様車とも言えども古参車である事に加え、随所に存在する狭隘区間をはじめ、長大路線にも関わらず大和八木駅~新宮駅の全区間が乗務員交代なしであるなど、乗務員の方々には相当ハードな道程なのでは…と感じたものです。
八木新宮線専用車の年式や走行距離なども考えると、今のままの状況が続くのもそう長くなく、近い将来に何らかの動きが生じる公算が高いと思いますが、興味のある方は是非一度奈良交通の八木新宮線に乗車してみては如何でしょうか?
また八木新宮線に関しては、近日中に続編記事も公開したいと思いますので、興味のある方はこちらもあわせてご覧頂ければと思います。
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同時期に大仏殿~新宮駅を東側の国道169号・熊野市駅経由で結ぶ奈良北山峡新宮特急線も設定されました。
大仏殿~大和八木は両ルートともに1985年3月に廃止、
北山峡ルートは89年3月にいくつかの系統に分割され廃止されました。
車両は十津川系統が日野車
(金沢産業→金産→日野車体松任工場製)、
北山峡系統がいすゞ車
(川崎重工岐阜工場製)
となってました。
十津川系統は74年と92年に車両が置き換えられたが、
北山峡系統は71年に車両を置き換えられただけでした。
十津川を縦断する八木新宮線は、昨年乗車した際に当たった車両が、そちらのコメントにもある92年式日野車ですが、年式に加えて相当な走行距離に達している事や、過去の代替ペースも考えると、そろそろ動きがあってもおかしくなさそうですね。
また北山峡ルートは今や一部区間が自治体バスとなり、バスでの踏破自体がかなり厄介な状況ですが、機会があれば一度は訪れたいものです。
今度近鉄八木9:15発に乗ろうと思うのですが、
・途中の休憩箇所での滞在時間
・昼食が確保(その場で摂る、或いは車内に持ち込む)できそうな箇所の有無
について、ご存知の範囲で教えて下さい。
よろしくお願い致します。
こちらが乗車した際にはもう少し遅い時間の便でしたが、五條BC・上野地・十津川温泉と3箇所で休憩があり、上野地は吊り橋見学も兼ねて20分程(やや急ぎ足なら一方通行になっていない限り、吊り橋を反対側まで往復する事もできます)、他はトイレ等で10分程度の休憩時間でした。
五條BCはスーパーが隣接していますので、簡単な食料品等は入手出来なくもないですが、自販機で容易に買える飲み物以外は、乗車前に確保された方が良いかと思います。
また停車時間を考えると、乗り通しでは定期観光バスの様な途中停車地での自由食は望めず、車内での食事を余儀なくされるかと思いますので、もし途中での食事(食べる所は限られると思います)を望むのであれば、途中下車可能な乗車券(通し乗車片道普通運賃と同額)を事前に購入し、複数のバスを乗り継ぐ行程を検討された方が良いかもしれません。
ネタ的には1本通しで乗る方がおいしいかと思いますので、前行程の鶴橋~近鉄八木間での確保を検討します。
八木新宮線の168バスハイク乗車券を
八木駅案内所で9時から販売されるそうですが、1日 3往復で、168バス ハイク乗車券は
大和八木~新宮 6時間30分 通常5250円
168バス ハイク乗車券 2日間有効で
5250円なので安いと思いますが、
五條~天辻を乗り継ぐ時だけの販売で
天辻~志古間が乗り降り自由
近鉄大和八木 9:15発の新宮駅行きが
1番いいと思いますね。
八木新宮線の一番早い便は、時間的に関西在住であれば問題ないものの、首都圏から新幹線や青春18きっぷ利用のムーンライトながらで京都や大阪へ出た後に近鉄で八木へ…といった場合などは、時間的に使い辛い状況です。
またバスハイク乗車券で途中下車しながら…となると、なるべく早い便に乗車した方が良いと思いますが、CI-CAを利用して乗り通す場合には出発時間の関係で割引率の高いひまわり精算(昼間・休日割引)が使えない難点もあります。
そのため八木新宮線に乗車する場合、3便の中でどの便に乗るのが良いかは、居住地や旅程次第といった所だと思いますが、出発時間を考えると八木方からの方が個人的には利用しやすいのでは…と感じています。
あれば教えてもらえないでしょうか。
八木新宮線の途中には、十津川温泉や本宮周辺の温泉郷などがありますが、宿泊施設自体が限られますので、余り選択の余地はない気がします。
また終点の新宮でも、選択肢は充分という程ではないのが現状ですが、駅前や市内中心部などに幾つかビジネスホテルがあり、寝るだけで安い所を求めるのでしたら、こちらも検討価値があるかと思います。
関西や中京圏にお住まいでしたら、その気になれば片道JR特急列車などを利用して日帰りも不可能ではありませんが、これだと結構費用が嵩む上に、強行軍となる事は間違いなしですので、八木新宮線を乗り通す場合、何処かで1泊程度は考えた方が良いのですが…
来年の春ぐらいに八木新宮線に乗車しょうと
思いますが、雪のときなどに行くと
国道168号線が通行止めとかがたまに
あるので168バス ハイク乗車券で
なったら帰るのが遅れるので、
春に行こうと思いますし、
八木新宮線でお土産屋のある所は
上野地、本宮大社前、新宮駅あたり
でしょうか。