今月「MAKIKYUのページ」では、中国の市内公共汽車(路線バス)や関西の路線バスに関する記事を公開していますが、近年関西で中国製のバスが少数ながら日本に輸入され、路線車として活躍する車両も存在しています。
MAKIKYUが乗車した事があるのは、京都市内を走る京都急行バス(プリンセスライン)で活躍する車両で、現在同社では5台が稼働しています。
MAKIKYUは昨年この内の1台に乗車する機会があり、車両稼働数の少ない休日ダイヤ運行日だった事もあり、車庫に4台が留め置きされ、稼働車両は1台だけだったのは少々残念と感じたものでした。
この車両は日本国内の路線バスでは殆ど見かけない中国製と言うだけでも希少な存在ですが、これに加えて国内では数少ない「電気バス」となっているのも大きな特徴で、MAKIKYUが以前北九州市内で乗車した韓国製電気バス(北九州市営バスが運行・以前公開した記事をご覧になりたい方はこちらをクリック)と同様に、騒音や振動面では非常に優れた車両と感じたものでした。
ただ車内のデッドスペースが多いのに加え、段差処理などもイマイチと言った印象を受けたのは残念な所で、この点は今後まだまだ改善余地があると感じたものでした。
また座席は中国大陸本土で一般的な硬いプラスチック製ではありませんが、ビニール張りとなったものが用いられており、香港や澳門の市内公共汽車に近い雰囲気と感じたものでした.
日本国内を走る路線バスの座席はモケット張りが一般的なだけに、この点も評価は割れるだろうと感じたものでしたが、小規模ながらも多彩な車両が活躍する同社路線の中でも、存在感の際立つ名物車両と言っても過言ではない存在かと思います。
特に運行ダイヤ告知などはありませんが、市内中心部の一般路線運賃で乗車可能(但し全国交通系ICカードやスルッとKANSAIカード各種の利用は不可)ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も京都市内へ足を運び、この電気バスを見かける機会がありましたら、是非一度試乗してみては如何でしょうか?
ただ後者は東山田営業所から弦巻営業所に移籍し、その弦巻は新羽から移籍した三菱エアロスターノンステップ車もあり、下馬移管分も。
横浜市バスに多かったGNCバスは淘汰され、あっても日野ブルーリボンシティハイブリッドバスくらい。
ハイブリッドバスも都市部の路線だけとは限らず、長野県の新島々駅~上高地へ向かうアルピコ交通(松本電鉄)の路線バスで、環境対策も兼ねて大量導入している事例もありますが、制約の多い車両と言う事もあり、導入路線はどうしても限られたものになってしまいますね。
また天然ガスバスも、隣国・韓国では市内バス運行車両の過半数を占める程の大勢力となっており、CNGハイブリッドバスも量産化(現代BLUECITY)されている程で、こちらも彼の地で当該車両に乗車した事もあります。
しかし日本では環境対策としては有用なものの、充填設備の関係などもあって縮小傾向にあるのは残念と感じています。
国内メーカーが相次いで製造中止としている状況ですが、今後も国内メーカーが天然ガス車を製造しないのであれば、現代が観光バスだけでなく、路線用のCNGハイブリッド車なども日本向けに輸出しても…と感じています。
路線車に関しても韓国ファイバー製電気バスが九州で活躍しており、現代自身も観光バスで日本への輸出実績があるだけに、ある程度の台数が販売できる見込みがあれば、進出も比較的容易に出来そうな気がしますので…