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京阪10000系「きかんしゃトーマス号2011」

2011-09-25 | 鉄道[近畿・スルッとKANSAI加盟社局]

今月MAKIKYUが関西を訪問した際には、スルッとKANSAI 3dayチケットを利用して動き回った事もあり、関西の大手5私鉄は各鉄道共に何処かの区間で利用機会があったのですが、その中でも京阪電車は本線と共に交野線にも乗車機会があったものでした。

交野線は現在、大半の列車が4両編成のワンマン運転となっており、昼間時間帯などは枚方市~私市間を何本かのワンマン列車がピストン運行する形態となっています。

このワンマン列車はワンマン関連装備の関係で、比較的新しい10000系と呼ばれる車両に限定されており、この車両は本線の営業列車で遭遇する事はまず無いのですが、交野線に乗車するとかなりの高確率でこの車両に当たります。

10000系は比較的新しい車両だけあって、製造年次によって車内蛍光灯カバーの有無が分かれるなど、若干仕様が異なるとはいえ、古い通勤型車両などに比べると、編成毎の差異などの趣味的な面白みは少ないものです。

おまけに同系独特の装いだったターコイスグリーン1色の塗装も、他形式に比べて早く新塗装化が進められて絶滅したため、充当路線・列車が脇役的な事とあわせ、どうしても存在感の薄さは否めない気がします。


しかしながら交野線で活躍する1編成は、「きかんしゃトーマス」のラッピングが施されて随分派手な装いとなっており、この1編成だけは相当な存在感を誇っています。

MAKIKYUが交野線を利用した際には、このラッピング車両にも当たったものでしたが、運転時刻がHPなどで公開されている事もあって、この電車の時刻を狙って乗車した親子連れなども見られ、他の電車に比べて注目度は桁違いで、乗車率も高いように見受けられたものでした。

 
このラッピング電車は、外観だけでなく車内もきかんしゃトーマスの世界が拡がっており、化粧板の上に貼られたステッカーやつり革などに、きかんしゃトーマスで登場する多数のキャラクターが登場し、ドアステッカーもオリジナルデザインになっているなど、なかなか賑やかな印象を受けたものです。

 
車端の広告枠には、過去に京阪線内で走った「きかんしゃトーマス」ラッピング電車の写真も掲げられているのですが、京阪ではここ数年、本線系線区と大津線それぞれで年毎に異なる編成・デザインできかんしゃトーマスのラッピング電車を走らせている事もあり、随分様々なバリエーションが存在しており、きかんしゃトーマスにはさほど関心のないMAKIKYUとしても、このギャラリーは結構楽しめたものでした。

また交野線のワンマン列車は、当然ながら自動放送が流れるのですが、「きかんしゃトーマス号2011」の一部列車(専ら土休日の昼間)ではトーマスの声で放送が流れる様になっており、MAKIKYUが乗車した際にもこの放送が流れたのですが、通常の駅名案内の後にこの列車ならではの放送も追加されるなど、なかなか強烈なモノで、この様子を収めた動画を某知人に見せたら大絶賛していたものでした。

その上現在交野線では、起点の枚方市駅(交野線が発着する5・6番ホーム)を含む各駅で「きかんしゃトーマス」関連の装飾を行っていますので、まるで遊園地のアトラクションに乗車しているかの様な雰囲気を受けたものでしたが、沿線には有名な観光名所もなく、専ら通勤通学の足としての生活路線的色彩が強い交野線に、他所からの乗客を呼び込むには、悪くない施策とも感じたものでした。

ちなみに「きかんしゃトーマス」関連の電車は、京阪電車以外に山梨県内の中小私鉄(バス事業の方が大規模で、こちらは神奈川県や静岡県でも走っています)でも走っており、MAKIKYUは以前こちらにも乗車した事があり、「MAKIKYUのページ」でも取り上げた事がありますので、興味のある方は合わせて見て頂ければと思います。
(該当記事はこちらをクリックして下さい)

山梨の方は各駅の装飾やトーマスの声による放送こそないものの、車内装飾の徹底振りでは京阪より上で、どちらの方がトーマスの世界を深く堪能できるかは微妙な所ですが、京阪では1編成しかない珍車ではなく、何本かの編成が存在する比較的地味な存在の車両1編成をラッピングし、目を引く存在に仕立て上げたという点では、大いに評価できるかと思います。

あと最近乗車したキャラクター系ラッピング電車というと、きかんしゃトーマスではないのですが、この電車の他に首都圏某大手私鉄の10両固定編成という壮大な編成のラッピング電車にも乗車していますが、こちらは評判は上々だったものの、東京都の条例に接触するとの事で、早くも終焉を迎えるという残念な話がある事はご存知の方も多いかと思います。

京阪の場合は既に「きかんしゃトーマス」関連のラッピング列車運行実績が豊富な事や、東京都とは縁の無い路線という事もあり、首都圏大手私鉄の様な事態にはならないかと思いますが、今後各鉄道事業者においてラッピング電車等を走らせる事を自粛する方向には向かわない事を願いたいものです。



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