「MAKIKYUのページ」では以前、現在は専ら「通勤列車Tonggeun-Yeolcha」で使用される韓国鉄道(KORAIL)の9501型ディーゼル動車[CDC]について取り上げましたが、今日は最近になって塗装が変更されたCDCについて取り上げたいと思います。
以前は先日取り上げたCDCを含めて幾つかの種類の塗装が存在し、中には複数の塗装が入り乱れて編成美は…といった編成も見られましたが、現在は白をベースに窓周りがグレー、そしてドア部分や前面がKORAILの新しいコーポレートカラーになっているブルーと通勤列車のカラー(?)とでもいう黄緑色に塗られた、首都圏電鉄新塗装と類似した塗り分けパターンのCDC新塗装に塗り替えが進み、各種の旧塗装はあっという間に見られなくなっています。
また以前このCDCを取り上げた際には文章で少々言及しただけの車内の様子ですが、こちらもクロスシート部分が転換式に改められた後の画像を掲載しておきます。
この車両はカミンズ製350PSエンジンを搭載(先頭車は1台・中間車は2台)していて加速も悪くなく、転換式クロスシート部分のピッチもそこそこで、この座席だけなら狭くて方向が変えられない高速列車KTXの一般室座席よりずっと良いと感じます。
ただ台車が良くないのか走行中の騒音や振動が激しく、また化粧版が難燃化改造前の地下鉄車両と同程度の安物のままですので、こういった点が改善されればかなり上等な車両なのではと感じます。
それでも通勤列車の運賃は韓国の物価を考慮すると激安で、これでも上等すぎる車両であると思いますが、一部の路線を除くと運行列車がかなり限られますので、増備はなくともせめてCDCの稼働率を上げて頂ければ有難いものですが、最近行われたダイヤ改正(改悪?)では通勤列車の運行区間・本数が削減されており残念な限りです。
ちなみにこの新塗装に改められたCDCの写真は、今年夏にMAKIKYUが全羅北道Jeolla-Bukdoの群山Gunsan~益山Iksan~全州Jeonju間を3両編成で走る通勤列車に乗車した際に終着の全州駅で撮影したもので、この一帯はソウル近郊(ここが一番多いです)や大邱Daegu線と並び、通勤列車が多数運行される地域となっています。
(それでも一日に10往復に満たない数ですが…)