“主任警部モース”ネタは今回で終わりにするが、モースの話でシトロエン2CVだけというのはバランスを欠くので、今回はモース自身の愛車のことを。
“主任警部”モースは、何年製の、何という車種かは知らないが、真っ赤なジャガーに乗っている。ボンネットの先っぽに、あの銀色のジャガーがついているからジャガーだと思う。
多分中古だろうが、いくら中古車とはいえ、一介の地方警察の警部がジャガーに乗れるのだろうか。それとも、昔からフォードが作ったいわゆる“なんちゃってジャガー”(中味はモンデオ)がイギリスにはあったのだろうか?
モースは独身だから、クルマが唯一の趣味なら、中古のジャガーくらいは買うことができたのかも・・・。
そう言えば、フロスト警部も独身だったが、彼はボルボに乗っていた。イギリス人はボルボが好きらしくて、確かによく見かける。
それともう一つ、イギリスの警官は、少なくともテレビの中の警部は、モースもフロストも、自家用車を捜査の際にも乗り回している。
そんなことは実際のイギリス警察で行われていることなのだろうか。刑事たちは警察車両らしきフォードに乗っているが。
フロストにしょっちゅう出てくる警察の経費削減運動の流れから見れば、自分のクルマを使うこともありそうだが、一方で、フロストはガソリン・スタンドでもらった白紙の領収書を悪用したのが発覚して、署長の昇格が見送られたこともあった。
ということは、使ったガソリン代は税金で賄われるのだろうか。
「警察学博士」の水野晴郎さんなら教えてくれたかも・・・。
* 写真は、ミステリー・チャンネル“モース警部”から、モースの愛車の真っ赤なジャガー。