《 軽井沢高原バス 廃線バス停の旅・6 》
西武高原バス、廃止路線(西区線)のバス停を訪ねる旅(と言うほど大げさなものではないが)の第6回は“小谷ヶ沢”である。
今までのバス停が、いかにも観光地風の名前を名乗っていたのに(“西区事務所前”を除く)、今回は地名そのもである。
この辺りの正式な地名は、「長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉字小谷ヶ沢」という。
バス通りを西側に数ブロック行くと、小さなせせらぎが曲がりくねりながら流れている。あれが“小谷ヶ沢”なのだろう。
昭和30年代から平成の初期までは、“小谷ヶ沢”バス停の東側には日銀(日本銀行)の広大で豪奢なな保養所があった。
バス通りに面してテニスコートがあり、小高い崖の天辺に立てられた建物の最上階は展望台になっていた。この展望台からは、西北には浅間山、南には八ヶ岳を見渡すことができた。
知り合いに日銀の関係者がいたので、出来たばかりの頃に、この展望台からの眺めを見に行ったことがあった。
バブル期にどこかの企業に売却され、建物も庭もすべて取り壊されてしまった。その後、この企業もどうなったのか、ここ数年門は閉ざされたままである。
* 写真は、“小谷ヶ沢”バス停の看板。
2009/4/2