入学式が行われた武道館への道すがら、千鳥ヶ淵の桜を撮ってきた。
今週の初めから東京の桜はほぼ満開となった。東京では、4月初旬の入学式前によく雨が降るので、桜は散ってしまっている年も少なくないのだが、今年の新入生は幸運に恵まれた。
花びらをたたえた枝をお堀に向かって長く伸ばした千鳥ヶ淵の桜は、東京の桜の中で僕が一番好きな桜のある風景である。
ただし、暖冬だったせいか、今年の桜は、花びらの色合いが白けていて、少し華やかさに欠けているように思う。
学生時代、同じキャンパスにあった付属高校の女の子をデートに誘って、この千鳥ヶ淵にボートを漕ぎにきたこともある。
学年は2年下だったから、彼女も56、7歳である。どこで何をしているのだろう。