《 軽井沢高原バス 廃線バス停の旅・7 》
軽井沢の西武高原バス、西区線の廃止されるバス停の写真を撮って回る旅の7回目は、“歌鳥の里”である。
正直に言って“歌鳥”という名前は好きではない。
もしこの辺りが“歌”う“鳥”の鳴く“里”であるのなら、“かっこうの里”なり、“うぐいすの里”なり、“ほととぎすの里”なり、何でもいいから、鳴いている鳥の名前を名乗ればよかったのに、と思う。
何年か前までは、このバス停のまん前に(確か)ガラス業者の団体の保養所があった。これまた確か“うたどり荘”という名前だった。
テニスコートも備えた2階建てのこじんまりとした建物だったが、何年もの間使われないまま放置されていたが、2、3年前に更地になってしまった。
その隣も、どこかの会社の保養所だったように記憶するが、これまた数年前から更地になったままである。
その更地の仕方が、建物から樹木から一切合財を根こそぎにしてしまったため、軽井沢らしからぬ見るに耐えない光景である。
“歌鳥の里”を西に入ったところには朝日放送の保養所があった。沢の流れる低地から丘の上までの広い敷地を有する立派な保養所だったが、これも何年か前から、門の看板がはずされ、無人と化している。
ここ10年くらいの、企業、保養所の栄枯盛衰は激しい。
それに対して、“歌鳥の里”の東側の別荘地は、原生の樹木を多く残した、昔からの別荘が比較的残っている印象である。
* 写真は、西武高原バス“歌鳥の里”バス停。西側のバス停の背景は見るに忍びないので、東側のバス停の看板をアップした。
さる3月22日の撮影。予定通りなら、3月31日をもって廃止となり、もうバスは走っていないはずである。
2009/4/3