豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

メルシャン美術館 “ヨーロッパ美術史の変遷”

2009年08月04日 | 軽井沢・千ヶ滝
 
 8月1日から、きょう8月4日まで、軽井沢に行ってきた。

 1日、2日は雨もよいのはっきりしない天気だったが、3日、4日の両日は晴れた。

 きのう、8月3日は御代田のメルシャン軽井沢美術館に行った。
 いつものように、浅間サンラインを通って普賢山荘を左折。天気は良かったが、残念ながら浅間山は西側の裾野がのぞくだけで、雲に覆われていた。
 夏は3日の晴れに1日でも浅間山の全景を眺めることができれば上出来だろう。

 メルシャンの展示は“ヨーロッパ美術史の変遷”。“宮廷絵画からバルビゾン、そしてアール・ヌーヴォへ”というサブタイトルがついている。

 ミレー、コロー、クールベ、イギリスではターナーなど、中学校か高校の教科書でお馴染みの画家の作品が並んでいるが、“晩鐘”や“落穂拾い”、それに名前は知らないが、クールベの石工(?)や満員列車の車内風景(だったか・・・)、ターナーの難破船(?)など、教科書で見慣れた絵は展示されていなかった。
 ホッペマ(“並木道”)もこの時代ではないか・・・。

 近代のはじめに、かつてはたんなる背景に過ぎなかった自然を描き始める息吹きが伝わってきた。
 国王・貴族たちや、革命家たちのことは活字によっても伝わってくるが、当時の農民や庶民の生活はこれらの絵画によって、しっかりと伝わっていくだろう。

 * 写真は、メルシャン軽井沢美術館“ヨーロッパ美術史の変遷”のパンフレット。2009年11月29日(日)まで開催。

 2009/8/4

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“追憶”

2009年08月04日 | 映画

 軽井沢ではテレビが映らないので、もっぱらDVDを見て過ごした。

 今回持って行ったのは、“地上より永遠に”、“緑色の髪の少年”、“追憶”の3本。
 前の2本は、“水野晴郎のDVDで観る世界名作映画”(キープ)のシリーズ、“追憶”は吉祥寺のヨドバシカメラで買った“Columbia Premium”(ソニー・ピクチャーズ正規品)。2990円が1980円だった。 

 “地上より永遠に”、“追憶”、“緑色の髪の少年”の順番で観たのだが、この3本の中では“地上より永遠に”が一番よかった。
 “追憶”(1973年製作)は、ロードショウで見たときはすごくいいと思ったのだが、35年以上経ってみると、かなりの凡作で、何でこの程度の映画がいままで印象に強く残っていたのかが不思議なくらいである。

 第二次大戦前夜のバーブラ・ストライザンドの反戦運動も、戦後のハリウッドの赤狩りも、たんなるエピソードとしか描かれていないし、バーブラ、レッドフォードの性格も平板である。
 主人公役のロバート・レッドフォードは、学生時代から小説を執筆し、戦争中は海軍の将校になり、戦後はハリウッドで映画の脚本家になる。
 “華麗なるギャツビー”のフィッツジェラルドが、第一次大戦後を生き延びて俗物になっていたら、こんな人生を歩んだか、といったストーリーである。

 1973年頃当時のぼくは、こんなラブコメディで満足していたのか。背景に流れる1930年代のスイング・ジャズの曲に幻惑されていたのかもしれない。

 * 写真は、“追憶”のDVDのパッケージ(“Columbia Premium”、ソニー・ピクチャーズ)。

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