東京都立清澄庭園の写真をもう少し。
まずは、正門前から。11月3日、文化の日だったので、日の丸の旗が掲げてあった。最近では祝日に日の丸を掲げる家はほとんどなくなってしまった。昨日の数時間の散歩でも、旗を見かけたのはここだけだった。「旗日」などという言葉も、もはや死語だろう。
つづいて、正門を入った正面の大きな池。清澄庭園の中心になっている。岩崎弥太郎が三菱の総力を挙げて全国から集めた庭石が随所に置かれている。そして、ここかしこで亀が泳いだり、甲羅を干したりしている。有栖川宮公園でも同じ情景を見た。近くで見ると、意外と水が濁っていたのも同じである。
そして、池の端のコンクリにとまって翅を休めるトンボ。今年になって東京で初めて見るトンボかもしれない。昔は東京でも運動会の昼休みに校庭で水撒きなどすると、できた水溜りの周りをトンボたちが群舞したものだが。昭和30年代末の話である。
庭園の一角に、芭蕉の「古池や、~」の句碑が建っている。ただし、芭蕉が詠んだ「古池」はこの庭園の池ではなく、近所の別の場所から句碑だけを移築したと説明が書いてあった。
清澄は芭蕉にゆかりが深い町らしく、清澄通り沿いには旅姿の芭蕉の座像も建てられており、「芭蕉俳句の散歩道」という案内板の立つ小道もあった。
2010/11/3