断捨離のつづき。
古い渦巻き封筒を空けたら、中学校や高校の生徒手帳、当時使っていた定期券、あれこれの催し物の入場券その他、学生時代の思い出の品(ほとんどガラクタだが)が大量に出てきた。
今回はその中から、東京オリンピックの入場券をアップする。
東京オリンピックといっても、もちろん1964年の東京オリンピックのことで、招致委員長だかが贈賄でフランスの予審判事の捜査を受けているという2020年の五輪ではない。
1964年10月17日の、今はなき国立競技場での陸上競技である。
当時、東京の中学生に観覧の機会を与えようということで、中学生向けの格安チケットが発売された。券面を見ると、なんと100円である。
学校で抽選があり、クラスで2人だけ当選したのだが、その1人が僕だった。
当日は絶好の秋日和で、各国の国旗が風に揺られて、ビョンビョンと旗竿に当たる音が印象に残っている。
競技の方では3000メートル障害の決勝があって、ベルギーの選手が優勝した。それ以来、ぼくは3000メートル障害が好きになった。
有名なのは、この日、棒高跳びの決勝があり、アメリカのハンセンと、東ドイツのラインハルトが競り合って、午後1時に始まった試合が10時すぎまで決着がつかなかった。
ぼくたち中学生は遅くなるからと言って、引率の先生の判断で6時過ぎに帰宅することになった。
家に帰っても、まだ試合が続いていた。結局10時すぎにハンセンが勝って、アメリカの棒高跳び10連覇かなにかを達成したのだが、ぼくと一緒に行ったクラスの女の子が、金髪のラインハルトの大ファンになったのが、ちょっと悔しかった。
ついでに、1967年のユニバーシアード東京大会の入場券も・・・。
1967年8月30日に、国立オリンピックプールと書いてあるから、あの原宿の吊り橋のような屋根の競技場だろう。
値段は印刷してない。
2019.2.24 記