散歩の途中に、東京外環道の地下トンネル工事現場を通った。
放射7号道路の外環道大泉インター入り口の少し東側、大泉インター出口よりは少し西側の十字路を(北園交差点を背にして)右折して、OZ大泉方面に向かうと、ネクスコ東日本がやっている東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネル工事現場がある。
あの、調布で起きた道路陥没事故の原因になった地下道掘削工事の北端に当たる工事現場である。外環道および関越道の大泉インターチェンジと外環道地下トンネルを接合させるあたりだろう。
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調布の陥没事故が発覚して以来、大泉での工事も中断しているようで、たまに大泉街道沿いの工事現場(「東映現場」とかなんとか書いてあったと記憶する)を通っても、工事をしている気配はなかった。
きょうも工事はしていなかったが、陥没事故のために中断しているのか、日曜日だから休んでいるのかは分からない。
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比丘尼公園の先にある不用品買取店に用事があって、通りかかったのだが、放射7号道路を右折する道路に出たのは、2年振りくらい、工事が始まってからは初めてである。
工事前は比丘尼公園の1周600メートルの周回道路を毎晩“ゆるジョギ”で3、4周するのが日課だったのだが、工事が始まってからはこの周回道路が閉鎖されてしまったので、行くことがなくなった。
久しぶりに通りかかってみると、ずい分工事は進んでいて、土地収用が済んで建物がなくなり、上物が何もない工事現場は、空が大きく開けていた。しかも雨の翌日だったので、ひときわ心地よく青空が広がっていた。
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フェンスから覗くと、深い地底に地下道路らしき道路が作られていて、その脇には、地上に向かう側道になるのだろうか、これまた広い道路ができていた。
このあたりでは、調布の陥没事故の原因になったような巨大掘削ドリルでトンネルを掘るのではなく、地上から掘り下げて後から埋める工法のようだ。素人なので分からないが。
地下40メートル以上深いところは土地所有者の許可なしに利用することができるとのことだが、物権法で習った「土地所有権は地上、地下に無限に及ぶ」という原則はいつの間に変更されたのだろうか。地下40メートルのところで何年間にもわたって掘削工事が続けば、地盤沈下、陥没も起こるだろうとは、素人でも想像できることだが。
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近くには、まだ昔ながらの農地が残っていて、ビニールハウスで何かを栽培しているようだった。
ぼくが小学生だった昭和30年代の終わり頃は、大泉にはこういった畑が随所に残っていたのだが。羽仁五郎が失礼にも「練馬は東京のチベット」などと言っていた時代である。
2021年4月18日 記