母方の祖父が亡くなったのは、1984年8月20日、36年前のきょうだった。
その日の午後8時に亡くなったのだが、危篤の知らせを受けて病院へ向かう電車の窓から眺めた夕焼けがやけにきれいだった。
東武東上線の進行方向、東京の西方の夕空が赤く染まり、たなびく雲がむらさきに輝いていた。西方浄土とは、あの夕焼け空の向こうにあるのだろうと思った。
今日の夕方、暑さが多少和らいだので、近所まで散歩に出かけた。
大泉学園駅南口のピロティーから所沢方面を眺めると、まさに夕日がビルの向こうに沈まんとしていた。
36年前のきょうの夕焼けを思い出した。
あの時の夕焼けの方がもっと神々しかったけれど。
2020年8月20日 記