イギリス旅行から戻ったら、それまでは気障ったらしくて嫌いだった“主任警部モース”が許せるようになった。
あの3月末に歩いたオックスフォードの街並みが懐かしくなったからである。
エディンバラも落ちついていて、古い建物や風景を残したいい町だったが、オックスフォードもいかにも大学街という風情でよかった。
いずれも観光地として俗化している面はあるが、日本の観光地に比べればはるかにましなレベルにある。
そのオックスフォードの街並みを回想する目的で、“主任警部モース”全32話(?)が収録されたDVDを買ってしまった。
7500円程度でお買い得なのだが、如何せん英語字幕しかついてなくて、しかもパソコンでしか見られない。
いよいよ見はじめると、シーンごとの台詞が結構長くて、2行目を読み終わらないうちに次の場面に写ってしまう。
そんな訳で、どれだけストーリーを理解できたかは自信がないが、映像とかつて見た記憶とで何とか凌いでいる。
これまでに見たのは、“ジェリコ街の女”、“ニコラス・クインの静かな世界”、“森を抜ける道”の3話である。
きょうは、そのうちの“ニコラス・クインの静かな世界”(“Silent World of Nichoras Quinn”)からいくつかのシーンを。
最初は、モースの愛車ジャガーから。
モースが部下のルイス刑事と入ったオックスフォードのパブ。
飲んでいるのはエールだろうか。ぼくは常温のエールより冷えたラガーのほうがさっぱりしていて美味しかった。
途中のカーテンショットのようなシーンで写ったオックスフォードの街並み。
この話の冒頭では、オックスフォードの教授がロンドンからの帰りに降り立ったオックスフォードの駅のシーンがある。
駅員がいるが、ぼくが行った時にはホームに駅員はいなかったと思う。
そして、この話でモースが好きになってしまう人妻。その女性が乗っているシトロエン2CV。
今年は8、9日間のイギリス滞在の間で、2CVを見かけたのは1度だけだった。モースは1980年代から90年代初めの番組だから、時代が変わったのだろう。
2014/5/7 記