チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

兎の置物

2023年01月04日 | お正月

晴、2度、64%

 帰国以来、毎年その年の一刀彫りの干支を買い集めています。初詣に行く「護国神社」で買い求めることも著名な方が彫ったものを求めることもあります。今年は「兎年」昨年末、兎の置物をいただきました。「兎の香合」です。

  ふっくらとうずくまるような白兎、蓋を取ると紅に金箔が染められています。「練香かしら?」と匂いますが色付けだけのようです。 蓋を取った時の紅白の色合いは我が家のような日本家屋に寿ぎを連れて来てくれます。

 一刀彫りは「護国神社」で買い求めました。「護国神社」の一刀彫りは年によって出来不出来があります。 今年の「兎」は素直な可愛さです。必ず紅色と薄い金が彩に施されています。

 干支の置物は意味があるのかどうか知りませんが、この一年我が家を守ってくださいという気持ちで家のどこかに次の年まで飾ります。

 お正月が明けるまでは、座敷の書院にお鏡と共に飾りました。今年はお鏡の両脇に「兎」が揃いました。お正月らしいすっきりした空間がこの部屋に入るたび目に入ります。

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元旦の初詣

2023年01月03日 | お正月

晴、2度、58%

 元旦の初詣、「護国神社」と地元の「櫛田神社」通称「荒江神社」に家族で行きました。「護国神社」は思ったほどの人混みもなく参拝、 手を合わせる孫娘に大きくなったと感慨でした。その後、私ひとり家に戻り、ほかのお神社を家族は回りました。

 午後、帰宅した家族とココも交えて向かったのは地元の「櫛田神社」です。本家の櫛田神社の分家のようなお神社で私は小さい頃から「荒江神社」と呼んでいました。このお神社の初詣の準備に、大晦日の朝から昼まで出向いたのは主人、息子、孫でした。きっかけは、年末の回覧板を回す時、ご近所の方に「氏子だから、手伝いにきてください。」と声をかけられたからです。お神社の氏子は男性ですから集まるのは男性ばかりです。主人は息子に声をかけ、孫も連れて出かけました。

 私は、この時とばかり掃除に励みます。「遅いなあ。」と思っていると昼前戻ってきました。お昼はお弁当をいただいたようです。三人がそれぞれに自分のしたことを話します。幕張は男の仕事、国旗や幟を立てたり、小さな神社ですが一年に一度の晴れ姿の変わります。

 孫娘、手足惑でなかったかと心配でしたが、これまた立派にお役目をこなしたようです。元旦の参拝者に配られる「笹飾り」に神札をこよりで付ける作業を任されたそうです。8歳の孫娘には初めての経験です。 正座してお札をつける作業中。1000本近い笹飾りの内、170本ほどを作ったそうです。その後飾り餅の準備もお手伝いしたと嬉しそうに話してくれました。。

 主人も息子も孫娘も初めての経験をさせていただきました。ココも連れての「荒江神社」への初詣、主人や息子がここは自分が張った幕だとか私に教えてくれます。自分たちが手伝って整えたことを誇らしく思っているようです。

 初詣のお神社を出る時それぞれに「笹飾り」を手渡されました。こよりの結び方を見ながら、孫娘が「これは私が結んだような気がする。」と言います。今まで以上に「初詣」が意味深くなりました。そして「氏子」としてこの地に足を付けたような気がします。

 私の両親はこうした地元の行事に参加しませんでした。近所の方のお誘いに気持ちよく応じてくれた主人、息子、孫娘に感謝です。

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兎年のおせち

2023年01月02日 | お正月

晴、5度、70%

 孫娘とお節を囲むのは2度目です。初めて一緒の元旦を迎えた日、孫娘は熱を出してしまいました。人混みの多い太宰府天満宮へ初詣の後のことでした。孫を2階に寝かしつけ大人だけの寂しいおせちでした。

 夫婦二人で香港で迎える元旦、おせちの量も品数も減りました。一晩で二人で食べられるだけの量を作りました。肉物も数が減りました。久々に昔のおせちの復活です。

  一の重、黒豆、伊達巻、かまぼこ、赤カブのおなます、酒蒸しエビ、鯛の昆布締め。「鯛の昆布締め」さすが福岡の鯛、昆布の旨みが染み込んだ癖の無い鯛に仕上がりました。

  二の重、金柑の含め煮、鰤の塩焼き、牡蠣の燻製、ミートボール、煮豚、生麩の煮物、くわいの含め煮、百合根、裏白椎茸。定番のものばかりです。 牡蠣の燻製、大きな牡蠣が小さくなってしまいます。 くわいや百合根は孫娘にはまだわからないお味でした。大人の胃袋を考えて全体に薄味で仕上げました。

  三の重、筑前煮です。こんにゃくのつもりが冷蔵庫にあったのは「糸こんにゃく」。買いに行けばいいものを「糸こんにゃく」で作った筑前煮です。金時人参の美味しさをしみじみと感じました。 散らした金時人参は茹でただけですが、煮はものの金時人参、煮汁の美味しさを全部吸っています。

 変わらぬおせちですが、「兎年のおせち」です。二の重には小さな赤い兎をたくさん散らしました。なかなかみんなに気付いてもらえず、がっかりの私でした。

 お重は空っぽ、黒豆となますが冷蔵庫に少々。孫の成長とともに私のおせちも変化すると思います。

 

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家族揃って「あけましておめでとう」

2023年01月01日 | お正月

晴、4度、64%

 何年ぶりでしょうか?家族が顔を合わせて「あけましておめでとう」と言えるのは。幸せなことです。

 ひとりで迎えるお正月を幾度か経験しました。それはそれなりにすっきりとしたお正月ですが、家族の温もりを感じるお正月は格別です。年末のお掃除、おせちの準備、特別なことはしませんが普通のお正月を迎えました。おかげさまで健康に新しい年を迎えることができました。

 座敷の床の間には「山にかかる日の出」のお軸、黒松を飾りました。緑に描かれた富士山と思しき山の上に赤いお日様、お正月ならではの景色です。書院の鏡餅も今年は心なしか立派に見えます。 

 元気がいい孫娘が粗相をしてはとお正月はテーブルクロスをかけません。

 モモのカレンダー、モモ11歳のお正月です。 香港の家を懐かしく思い出します。今年は主人のいる香港に行くことが出来るかしら?などと思いながらカレンダーを替えました。

 大晦日の日、地元のお神社のお掃除や松飾りのお手伝いに、主人、息子、孫娘が行きました。三人とも初めての経験です。午前中いっぱいかかった氏子のお手伝い、帰りにはお餅を頂戴して来ました。今朝はそのお餅でお雑煮です。

 当たり前の普通のお正月を迎えました。皆さんの昨年のご厚意に感謝します。今年もよろしくお願いいたします。穏やかな一年でありますように。

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ドライフルーツ羊羹、クリームチーズ、フランスパン

2022年12月31日 | お正月

曇、5度、70%

 小さなオードブルを作りました。孫一家がお土産にと私の好きな「ドライフルーツ入り羊羹」を持ち帰ってくれました。「いちじく」「いちご」のドライフルーツにナッツなどが入った羊羹です。初めて食べたのはまだ香港にいる頃、教え子が「こんな羊羹がありますよ。」と送ってくれました。

 羊羹ですが軽い口当たりの羊羹です。「どんなお酒にも会うよ。」と息子ご推薦の組み合わせで、昨晩のオードブルにしました。「クリームチーズ」朝焼いたフランスパンを添えただけです。羊羹は甘さは控えめにできてます。そこにドライフルーツの香りと甘みがプラス、「クリームチーズ」のさっぱりとしたコクがシンプルなフランスパンによく合います。

 忙しい夕飯の支度、切るだけの簡単なオードブルは大助かりです。

 日本酒にも合うそうですが、昨晩は赤ワインで。

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お正月準備

2022年12月29日 | お正月

晴、5度、64%

 暮れの二十八日、出来たらこの日までにお正月飾りをと思っています。八は「末広がり」です。そう思っているのに準備もしないまま気付けば、二十八日。慌てて買い物に走ります。年末も押し迫って予想以上に家事が進んでいません。仕舞ったものの在処が思い出せず、あちらの扉こちらの扉を開けたり、買い忘れも度々です。歳のせいかもしれませんが、全て笑ってごまかしています。「これもまたいいわ。」

 掃除をしなくても、おせちの用意をしなくても「お正月」はやって来ます。十二月三十一日をひとまたぎしていつもと変わらぬ朝が一月一日です。そう思えばなぜ慌てるのかと余裕です。大事なのは家族の健康、家族の穏やかな笑顔。

 月の末日、毎月気持ちを新たに次の月を迎えようと思っています。大晦日からお正月はその中でもビックイベントです。寒いせいもありますが身が引き締まり、日本らしい設えに替えていく一つ一つが気持ちを調えてくれます。

 主人が3年ぶりに帰国しました。息子家族が今日戻って来ます。家族全員が顔を揃えるのは4年近くぶりです。正月が終わると無事にみんなを送り出す大事な役目が私にはあります。

 義母の施設に年末の挨拶に主人と行きました。コロナ患者が出て面会できません。職員の方は白い防護服を着て作業しています。「ご苦労様です。」 

 正月用意はその一年お世話になった方々の顔を思い浮かべ、亡くなった者の顔を思い浮かべ、「来年もつつがなく過ごせますように。」

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仏手柑

2022年01月11日 | お正月

雨、9度、80%

 毎年大晦日にいただく小包に必ず入っているのものがあります。「仏手柑」、黄色い大きな実です。一見異様な形をしています。珍しい「仏手柑」は正月飾りとしても使われます。福岡では花屋に売っているのを見ることすらありません。暖かい地方で栽培されています。字からもわかるように「柑橘類」の一種です。

 昨年末は郵便屋さんから小包を渡された途端に、爽やかな香りがしました。今までで一番香り高い「仏手柑」です。みかんなどと同じく枝から垂れてこの実はつくそうです。生っている姿を想像するだけでも面白い「仏手柑」です。香港でも「春節」にホテルなどで飾られているのを目にすることがあります。太子の花市でも売られていませんから、特別な入手経路で香港に入ってくるのかと想像していました。色が黄色は黄金色に通じお金ができる。たくさんの手を持つこの姿は子孫繁栄に繋がると、縁起物です。

 ひと月、ふた月と元気な姿を保ちます。今年はまだいい香りがしています。一昨日、ふと知ったことです。「仏手柑」食べられるそうです。皮をマーマレードのようにして食べるのだとか、実らしい実はなく白いワタが詰まっているそうです。考えたら「仏手柑」を切ったことがありませんでした。

 立派な私の手のひらほどもある「仏手柑」、食べてみたい気持ちとこのまま飾っていようと思う気持ちが入り乱れています。「仏手柑」今年も我が家にいい事、いい人、いい知らせを呼んでくれそうです。

 

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庭の七草

2022年01月08日 | お正月

晴、3度、74%

 お正月の明けて7日、「七草粥」の日です。と言うよりお正月明け一息してくださいと言う日だと思います。4年前帰国して驚いたことの一つが「七草」セットでした。初売りの日からパックに入って「七草」がスーパーに並びました。便利になったなあと喜んで買いました。さっと湯がいて刻みますが、ちっとも「七草」の香りがしません。昔は山に摘みに出かけました。元気のないパックの「七草」でした。

 その翌年から、庭の青い葉っぱを7種類摘んでおかゆやリゾットを作りました。「七草」は決まった7種類でなくても、寒の内に青々とした緑濃い葉っぱならいいと思います。その元気を頂戴するのが「七草粥」です。

 カゴを持って庭に出ました。私の弾む気持ちがココさんにも伝わってココさんも庭に出て来ました。 「なんですか?これ」 左上から「イタリアンパセリ」「ルッコラ」「ディル」「パクチー」「よもぎ」「チャービル」「チャイブス」の7種類です。昨年夏に植えた「よもぎ」が初登場。「よもぎ」は季節によって香りが変わるそうです。春の新芽とは違った香りがします。摘みたてを洗ってさっと湯に通し、刻みます。ほんのりと暖かい青草の香りが鼻をくすぐります。緑も鮮やか。

 今年は焼き餅と合わせました。刻んだ「庭の七草」を焼きたてのお餅に絡めるだけです。お餅の香ばしさ、草の香り、目にも鮮やかな緑。「この冬も元気に乗り越えられますように。」手を合わせて頬ばりました。

 来年も庭の葉っぱで「七草」を楽しむつもりです。タンポポの緑が「ここにもいますよ、きれいな緑。」と言っているようでした。

 

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注連縄

2022年01月07日 | お正月

晴、4度、66%

 年が明けてもう7日、早いところではお正月飾りを外すところもあるようです。帰国して4回目のお正月でした。注連縄や松飾りが30年も日本にいない間に随分変わって来ていることに気付きます。30年過ごした香港では新年は休日ですが元旦のみ、大きなお祝いは旧正月に行います。30年の間、日本でお正月を迎えたことはありませんでした。

 帰国後、初めて迎えたお正月は「戌年」でした。福岡の注連縄を飾ろうと思います。 竹1本に藁とウラジロ、大きな橙、これが福岡の注連縄です。でも街には丸い「輪飾り」や京都の竹で組まれた高価なものまで売られていました。福岡の古来からの注連縄はどうも私は好きになれません。注連縄なしでと思っているとこんな注連縄を見つけました。 「パグの注連縄」です。モモが迎えることができなかった日本のお正月に「パグの注連縄」を飾りました。

 次の年も「注連縄」で迷いました。地方地方によって「注連縄」の形が大きく違うことも知りました。見つけたのが「捻りに稲穂」の注連縄です。「稲穂」は好きな素材です。大きさも程よく控えめな様子が気に入って以来この形を我が家の「注連縄」にしています。

 今年のお正月、よそのお玄関先を覗くと「注連縄」のないお家が多くなりました。モダンな洋風の家では「輪飾り」の注連縄です。マンションの玄関には注連縄は似合わないと思います。帰国した年末、注連縄だけを売る店があちこちに見られましたが、昨年末はその数も減りました。小さな注連縄をつけている車もほとんど見かけません。次第に省略されているお正月飾りです。

 鶴や亀を象った「注連縄」が伝わる地方があるそうです。東北の力強い注連縄はさすが「米どころ」と思わせるものが見られます。「注連縄」ばかりか「門松」も数が減っています。小正月までお休みが続いた昔とは違って今では3が日を待たなくてもお店が開きます。お正月の雰囲気が薄れていくのは寂しくもありますが、当然の成り行きなのでしょう。我が家の「注連縄」は今夕、外します。

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お餅の思い出

2022年01月04日 | お正月

晴、4度、52%

 子供の頃の食べ物の思い出はいいものもあれば、良くないものもあります。「お餅」にはあまり芳しくない思いがありました。そんな思いをこの歳になるまでなんとなく引きずって来ました。でも、なんの切掛かコロリと落ちることがあるのを知りました。

 子供の頃、元旦から成人式過ぎまでは朝から夜までこの家で一人で留守番をしていました。父の仕事柄、一年中で一番お客様の多い時期でした。写場、つまり写真のスタジオには晴れ着を着た人たちが記念撮影にやって来ます。母も着付けの乱れを整えたりで一緒に出かけます。火の元が心配なので、ストーブは使えず椅子に座って当たる火鉢だけでした。ご飯を作り置きするような母ではありません。私に置かれた食べ物は「お餅」。きな粉やお海苔もありません。仕方なく「お醤油とお砂糖」を混ぜてつけました。

 寂しかったと思います。寒かったと思います。「お餅」を見るとお醤油とお砂糖の甘塩っぱい味とともに胸に支えるものがありました。嫌いではないのです。ぷーっと膨れて香ばしい香り、熱々の「お餅」は食の細い私でも好きでした。

 ここ数年、年末につきたてのお餅をいただきます。福岡は丸餅です。ご家族揃ってつかれた「お餅」は遠くからやって来ます。今年初めて「あん餅」が入っていました。昔、祖父母の家でつきたてのお餅にあんを入れ私に叔母がぬくぬくを手渡してくれたことを思い出します。荷物を開けるや「あん餅」をいただきました。

 明けてお正月、一番にいただいたのは白味噌で仕立てたお雑煮、久しぶりの白味噌仕立てでした。焼き餅は香ばしく、「ああ、お正月」としみじみ感じます。「あん餅」「白味噌お雑煮」と今年はお餅を食べる勢いが違います。いつもならひと月かけて食べる「お餅」が今年はもう数えるほどです。「お醤油とお砂糖」は使いませんが、ご飯がわりにいくつも食べます。「昆布締め」に使った昆布を炊いた、 こんなものと一緒に。

 胸の中にあった「お餅」への石のように硬い思いが、ポロリと落ちました。「お餅」のあとに入れた「大福茶」を飲みながら、満足げに微笑んでいる自分がいました。寂しかった、寒かった思い出が何処かに消えてしまった、今年のお正月です。

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