チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

多肉植物の花

2024年06月14日 | 

晴、24度、88%

 私がふた月もじっと開花を待っているのは、多肉植物「エケベリア」2つです。 もともと「エケベリア」の形そのものが花のようでそれだけでも可愛い植物です。春先になると花を咲かせるために、細い茎が花状の中から出て来ます。その先に緑の花芽をつけます。時間をかけて色付いたのですが、開かない。

 多肉植物の花は原産地の南米の持つ鮮やかなコントラストの強い花が咲きます。「エケベリア」自体直径3センチ程度ですから、花も小さいのですがお洒落だなと見つめます。この数日の高温で一番ポピュラーな「エケベリア」の花先が開きました。 筒状の花びらの先っぽはギザギザです。長い花茎の先に咲きユーモラスです。

 一方、色付いた蕾のまま一向に開かない「エケベリア」は親株自体にも変化が始まっています。 花の形をしているのはどちらも同じですが、この親株が自己分裂して子株をこしらえています。花茎を伸ばし、蕾が色づいた頃から、親株の脇に子株が出始めました。現在8個ついてます。奇妙な植物です。蕾の色は濃いめの赤と黄色、開くとさぞ可愛いと思わせるまん丸な蕾です。まだ開きません。「開かないままかも?」と思い始めました。というのが、親株が子株に栄養を取られて細って来ています。花に栄養が行かないと感じます。花を咲かせるときは非常に体力を使うそうです。しかも子供までつけています。健気な生き物です。可愛い蕾にシワがより始めました。だってふた月もこのままの状態です。様子を見て花茎二本を切り、子株を外して別植えにしようと思っています。

 植物は花を付け種を作り子孫を作ります。自己分裂で子供を作る植物を目の当たりにしました。子株を外して、親株の労を労ってやろうと思います。自分の身を細くして次の世代を作る様を花の開花を待ちながらふた月、じっくりと見せてもらい感激しています。

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ホテイソウの花

2024年06月13日 | 

晴、23度、89%

 夏には水辺の植物の花が咲きます。「睡蓮」が2種類、「ホテイソウ」、3年経っても花の見られない「河骨」。この春先、株分をした「睡蓮」がひと月も前から蕾をつけています。「水蓮」も種類によって花のつく位置が違います。今蕾があるのは葉を傘代わりに葉の下に蕾をつけ、いよいよ咲く段になると葉からぐっと伸び上げるタイプです。葉の上に蕾が出て来て少しづつ膨らみ始めました。朝晩じっと見ます。忍耐よく待ちます。

 昨日、ココの朝の散歩の時は全く気配がなかったのに、昼前、「ホテイソウ」が咲いていました。あら、予想外!例年より「ホテイソウ」の開花は早い。急にこの2日気温が高くなったからでしょう。香りがあって欲しいと思うほど「ホテイソウ」の花は涼しげて美しいと思います。この涼感が水辺の植物の持ち味です。「ホテイソウ」は今から11月ごろまで、「一日花」ですが次々に咲いてくれます。増えすぎて、毎春株数を減らします。分けて裏庭にも置いています。小さな瓶、大きな瓶もこの薄紫の花が飾ります。

 2ヶ月前瓶を大きくした「水蓮」はまだ蕾をつけません。広くなった水面に葉がいっぱいに広張ったままです。こちらは蕾が水面に浮いたまま咲くタイプです。葉の下に隠れてないかと葉をめくって点検、まだ蕾の影も形もありません。

 「河骨」は珍しい水辺の植物です。関東地方ではほぼ自然での生育が見られないそうです。家に向かい入れて3回目の夏、一度も花が咲きません。小さな瓶に小ぶりな特徴ある葉を見ているだけでも私は和みます。昨日は「ホテイソウ」の開花で気をよくして「河骨」の瓶を底まで覗いていました。あれ?見慣れないものがついています。まん丸な「花芽」かな?きっと「花芽」です。初めてなので、確証はありませんが葉の芽とは形状が違います。「無事咲いてくださいね。」

 水辺の植物だけでなく、蕾を付けてふた月も待っている植物もあります。かと思えば一気に咲き揃う花もあります。今庭は「紫陽花」が彩ってくれています。徐々に夏の庭にと移行中です。

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クチナシ

2024年06月08日 | 

曇、23度、77%

 玄関を開けると「クチナシ」の花が香ります。我が家の「クチナシ」はそろそろ終わりです。普通の「クチナシ」のシーズンより早く開花します。オレンジ色の実がつく「クチナシ」です。普通の「クチナシ」は膝ぐらいまでの低木ですが、実がつく品種は2メートル以上に成長します。 玄関を開けると頭上から甘い香りが静かに降りて来ます。

 この木は私が小さい頃にはありませんでした。記憶にある「クチナシ」は普通の低木で植っていたのは中庭でした。中庭に面して風呂場の窓があり、まだ明るいうちにこの窓を開けて湯船に浸かっていると、静かに「クチナシ」が香りました。この家の子供の頃の思い出の中で一番好きな思い出の「クチナシ」です。そう、花も八重で小振りでした。 高木の「クチナシ」の花はこのように風情に欠けます。

 香港では「クチナシ」を「白蝉」と呼びます。聞けば蕾の形が蝉に似ているからだそうです。 田舎に行くとおばさんたちが「白蝉」の花だけを売っていました。庭に咲いているのでしょう。売ることより、周りのおばさんと話すことが楽しそうでした。香港でももう見られない光景かもしれません。

 香りのある花木、「沈丁花」に始まり「クチナシ」、秋口の「金木犀」と続きます。「沈丁花」は私が帰国して植えました。香りのある花木、花が終わる頃になると切なくなります。

 冬には蕾と同じような形をしたオレンジ色の実がつきます。常緑の緑にオレンジの花が咲いたようです。今年はたくさん咲きました。オレンジも実もたくさんつくでしょう。

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柑橘類の花 「仏手柑」

2024年05月21日 | 

晴、20度、81%

 庭には数種類の柑橘類があります。北の地方の方には馴染みのない柑橘類の花、甘い香りがします。4月の暖かくなり始めた「みかん」栽培の山に行くと、その甘い香りでクラッとなります。

 我が家では「レモン」が一番先に綻びます。 なぜかレモンはピンクの蕾ですが、開くと花は白です。ちょっとトンガリ気味な形はレモンの形。一方「温州みかん」は  その形のようにまん丸です。

 一番遅く開いたのは「仏手柑」の花です。植えて今年で3年目、樹齢は4歳です。昨年も花が付きましたが、あの奇妙な形の実には至りませんでした。木の大きさ、樹齢で実をつけるには時間がかかる種類です。その点レモンは土地が合えば小型な木でも実をつけます。

 「仏手柑」は今年、蕾を二つ付けました。初めに開いたのは10日前、開くと思う日の朝、起きると花の元に飛んで行きました。開きはじめの花は真っ黒に「アリ」がたかっていました。一瞬どうしようかと迷います。指先でその「アリ」を拭い去りました。「アリ」は必死に食いついています。取り去った後の惨めな花姿です。 そして2日後には花はポロリと地面に落ちていました。二つ目が昨日開きました。まだアリの姿は見えません。 昨年の花はこの半分くらいの小さなものでした。そっと鼻を寄せます。「レモン」とも「みかん」とも違う濃厚な甘い香りがします。花数が少ないので、近付かないと匂いません。深い重い香りです。

 柑橘類の木があると、庭には「アゲハチョウ」が多くやってきます。卵を産み付け、幼虫になると葉を食い荒らします。「アゲハチョウ」ではない小さな幼虫が「仏手柑」にはついていました。手で取って、ホイと道の方に投げて取り除きます。

 この花が実を結ぶかわかりません。風が強くても雨が降り続いても心配で木の元へ通います。

 「落花生」にくる「ダンゴムシ」、柑橘類に来る「アリ」「チョウ」たちみんな美味しいものをよくご存知です。

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庭のクレマチス

2024年05月12日 | 

雨、19度、88%

 私が日本を離れていた30年、園芸植物の世界が大きく変わっていました。そして帰国して7年、新しい種類の草花が次々に出て来ます。今年の新色、今年の新しい花の形。中でも「テッセン」と呼んでいたつる植物、紫の花を咲かせるとても女性的な蔓草でした。私は「鉄線」という名前からも日本的だと思っていたのですが、今ではその花の形、色合いまで「クレマチス」と洋名で呼ぶのがふさわしいほど華やかな花が多い品種です。

 「クレマチス」は非常に強い植物です。冬の間、地上部の葉は落ちてしまっても、春になると必ず芽生えて来ます。フェンス沿いに地植えしている三本の「クレマチス」は全て紫の花をつけます。大輪の花をつけるものだけがまだ咲きません。 昨日咲きました。 2日前に咲きました。どちらも「クレマチス」です。花弁の数、花の形も違います。そして裏庭には「オベリスク」に仕立てた「クレマチス」があります。

  次々に花が開きます。花数も多い種類です。しかも花期も長い、見た目も派手な「クレマチス」です。今咲いている3種類でも色、形、葉の形も違います。楚々とした日本女性的な「テッセン」が好きな私にはオベリスクの「クレマチス」はまるでハリウッド女優に見えてしまいます。 

 オベリスクの「クレマチス」は表の庭の「パッションフラワー」にとても似ています。「パッションフラワー」は立体的です。色や花の形が私の好みなのだと昨日納得しました。

 夏まで咲き続ける庭の「クレマチス」です。

 

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錨草 イカリソウ

2024年04月23日 | 

曇、16度、95%

 この春最初の「イカリソウ」が咲きました。この花の姿形は非常に日本的で優雅です。花はどれも精巧にできていますが、「イカリソウ」は精巧さが際立っているように思います。今我が家の庭には一輪のみですが、群れて咲くと霞むように見え特別な雰囲気になります。

 この花を野山で見た人はどんなにか心動かされたのではないでしょうか。葉の形やその葉付き具合、伸び具合そのどれもが柔らかく、目を和ませてくれます。 大きく育つ品種もあると聞きますが20センチほどの大きさです。花色は黄色や白、ピンクもあるそうです。

 雨がよく降ります。その雨の中幾度も「イカリソウ」を詣ます。雨の雫をシベの先に湛えていました。微かな風に雫がキラッと光ります。小さな花とゆっくり向き合う時間です。

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モッコウバラが咲き始めると

2024年04月14日 | 

晴、16度、81%

 この時期、花の話題には事欠きません。足元に咲く小さな「フグリ」の花から木全体を花で埋め尽くす「ツツジ」まで、街は色付いて木々の新芽も日に日に大きくなります。動いてる!自然が力強く動いてると感じる毎日です。

 我が家の庭はチューリップが終わるとひと段落、緑が濃い庭となります。色づきのサインの始りが「モッコウバラ」の開花です。 裏庭の一番奥に植えた「モッコウバラ」はこの春も無数の鈴なりの蕾をつけていました。非常に強い性質の「モッコウバラ」です。夏の伸びる力はちょっとやそっとの剪定では抑えきれません。伸びるに任せるとこれまた手強い。直線に伸び上がった新芽はすぐに掻き取ります。美しくフェンスに這わせるには並ならぬ手が加わっています。

 裏庭は下の道から見上げることが出来ます。今年は手入れ不足ですから、 柳の木のように茫々とした「モッコウバラ」となりました。石垣の上に黄色い塊のように見えます。 この一週間で咲き切ります。花数が多いので散り始めると掃除にまたしても手がかかります。

 「モッコウバラ」の開花がまるで促すように他の木の花たちの開花を連れて来てくれます。他のバラたちも蕾が膨らみ始ました。「レモン」も一昨日までなかった蕾がつきました。

 朝と夕でも庭の様子が違います。私が眠っている間にも庭は動いているに違いありません。この「モッコウバラ」の黄色が花咲くうねりを連れて来てくれました。いよいよ春本番。

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もみじの花

2024年04月12日 | 

曇、15度、91%

 桜花、雨が多い日が続き心ゆくまで楽しむ前に散り始めました。花が目に留まる季節です。花の移ろいも早くうっかりすると見落としてしまう花もあります。小さな小さな「もみじの花」、葉陰に花をつけます。

 春のもみじは「青紅葉」秋のもみじは「紅葉」。小さな花が春咲くことに気付く人が少ないのは残念です。 葉陰にぶら下がったように赤い花を咲かせます。数ミリの小さな花です。その数は驚くほど多いのですが、慌ただしい日々が続くと散ってしまった後という始末です。しばらくすると「タケコプター」のような実をつけます。この実が繁殖の元です。風に乗って種が飛び夏も終わりになると庭の至る所にもみじの発芽が見られます。 葉の下がをから見るとご覧の通り、青い葉と好対照に花がみっしりと咲いているのが見えます。もみじの葉姿、花姿、共に愛らしいと感じます。青紅葉を見かけたら葉陰を覗いて見てやってください。春は次から次にと花見の忙しい季節です。

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和バラのポプリ

2024年04月07日 | 

曇、15度、95%

 私の誕生祝いにいただいた「和バラ」をポプリにしました。三週間近く色褪せることなくテーブルを飾ってくれました。洋バラのように派手な色ではありません。生産者が「十二単」を思い浮かべるようにと作っている「和バラ」です。色のグラーションが見事です。

 いただいた当初、「和バラ」は香りがありませんと書きましたが、ダマスクのような強い香りではなく野薔薇のような香りが日に日に立ち始めました。バラの花弁の重なりの奥から香って来ています。花の持つ匂いです。 その香りを指先に感じながら花弁を外しました。外されたばかりの花弁はバラそのもの、ベルベットのような柔らかさです。日陰に置き「カサカサ」と音が聞こえるようになりました。

 「和バラ」のポプリを蓄えるガラス器にちょっと悩みました。洋バラははっきりした色合いから透明なカラスを選びます。このニュアンスのある「和バラ」のポプリはグレーがかったガラスに移しました。花弁が乾燥することで色合いが軽くなっています。その軽さをグレーのガラスが優しく包んでくれました。鼻を寄せると甘くはありませんがバラのポプリらしい匂いが丸い器に留まっています。このまま来年の誕生日まで置くつもりです。

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青いツツジ

2024年04月06日 | 

曇、12度、84%

 昨年の秋でした。ホームセンターの庭木コーナーに2株「珍しい青いツツジ」と札が下がった小さな苗木がありました。茶色の葉が少しついていて、札には写真もありません。興味深く見てるとホームセンターのお姉さんが「本当に青いんですよ。」と声をかけてくれました。葉っぱの形が少し違うように思います。「同じツツジですか?」と尋ねると、「色が少し違うかもしれません。」とにかく頭の中で「青いツツジ」を想像するばかりです。小さい苗なのでお値段も高くない、2株とも買いました。

 家にはツツジが2本あります。薄ピンク色だったツツジに今年はひと花だけ濃いピンクが混ざりました。 花色の変化は紫陽花ばかりでなくよくある現象です。庭の隅っこの場所を埋めるつもりで求めた「青いツツジ」に蕾がついていました。久しぶりに雨が降らなかった昨日、花がパッと開いています。「本当に青だ!」蕾の時はピンク色でした。2株あるもう一本はまだ固い蕾です。 この蕾も赤に近い色です。新芽がつくのと花が同時です。

 花木は数年しないと花を咲かせない種類もあります。株自体は小さいのによく花を咲かせてくれました。植物の世界では「青」という色は珍しいと聞きます。おそらくこの「青いツツジ」もハイブリットの品種改良種だと思います。どこの方が作ったのかもわかりません。札には「珍しい青いツツジ」とだけ手書きでしたから。もう一株の開花を待ちます。半信半疑、「本当に青かしら?」が正直な気持ちです。「小さいのによく頑張ったね。」

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