クチナシ
2024年06月08日 | 花
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曇、23度、77%
玄関を開けると「クチナシ」の花が香ります。我が家の「クチナシ」はそろそろ終わりです。普通の「クチナシ」のシーズンより早く開花します。オレンジ色の実がつく「クチナシ」です。普通の「クチナシ」は膝ぐらいまでの低木ですが、実がつく品種は2メートル以上に成長します。 玄関を開けると頭上から甘い香りが静かに降りて来ます。
この木は私が小さい頃にはありませんでした。記憶にある「クチナシ」は普通の低木で植っていたのは中庭でした。中庭に面して風呂場の窓があり、まだ明るいうちにこの窓を開けて湯船に浸かっていると、静かに「クチナシ」が香りました。この家の子供の頃の思い出の中で一番好きな思い出の「クチナシ」です。そう、花も八重で小振りでした。 高木の「クチナシ」の花はこのように風情に欠けます。
香港では「クチナシ」を「白蝉」と呼びます。聞けば蕾の形が蝉に似ているからだそうです。 田舎に行くとおばさんたちが「白蝉」の花だけを売っていました。庭に咲いているのでしょう。売ることより、周りのおばさんと話すことが楽しそうでした。香港でももう見られない光景かもしれません。
香りのある花木、「沈丁花」に始まり「クチナシ」、秋口の「金木犀」と続きます。「沈丁花」は私が帰国して植えました。香りのある花木、花が終わる頃になると切なくなります。
冬には蕾と同じような形をしたオレンジ色の実がつきます。常緑の緑にオレンジの花が咲いたようです。今年はたくさん咲きました。オレンジも実もたくさんつくでしょう。
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