
曇、23度、86%
7月と聞くと梅雨が明けて夏に一歩踏み込む青い空を想像します。ところが7月の始まりはまだ梅雨の最中です。福岡でいえばこれから半月梅雨が続きます。帰国して3年、梅雨に雨が多いのにも水害がこの梅雨に合わせて起こることも次第に肌でわかってきました。
雨が降ると古い日本家屋は採光の具合で家の中まで暗く感じます。明るさだけでなく家の匂いも柱や天井の板から古い匂いが滲み出てきます。気が滅入ることもしばしばです。そこできっぱりと明るい色のテーブルクロスを選びました。
黄色と白のストライプ、何があっても明るい象徴のような、微塵の暗さも持ち合わせていないクロスが大きめなテーブル一面に広がっています。日差しの中での写真と違い、今、ライトに照らし出されたこのクロスはもっと明るく目に映ります。心のどかに曇りがあっても撥ね退けてくれそうな強さです。
今朝起きてきて電気のスイッチを入れた途端に目に飛び込んできたこのクロスは、「サーカスのテント小屋」を思い出させました。赤い旗でも立てたいほどです。遠くからもはっきり見えて「サーカス」に向かう人の心を弾ませるあの「サーカスのテント小屋」です。もちろん晴れた空の下に建つ「サーカスのテント小屋」を連想します。「よしよし、いい色を選んだわ」今の私の心境です。
カレンダーは亡くなるひと月前のモモさん、 このすぐ後から次第に病気の疲れが顔に出るようになりました。まだその様子がない明るい表情です。
コロナによる様々な規制は公には解かれても、それぞれの心や頭の片隅に巣を張っています。買い物も近くで済ませよう。知った方に道で出会っても立ち話することもなくご挨拶だけで別れます。世の中に大らかさが無くなったようです。
こんな私でも落ち込むことがあります。そんな時、部屋に入った途端に「真奈さん、頑張れ。」とこのテーブルクロスが背中を押してくれると思います。大きな水害がない7月でありますように。
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