まだ日が高い午後4時頃、鎌倉駅近くの妙本寺を訪れた。山門近くのノウゼンカズラの花を観るためである。一応、4時が”閉門”らしく、お坊さんが賽銭箱の鍵を開けていた。でも、門が閉まるわけではないので、その後も自由に出入りはできる。
山門の向こうに、ひときわ明るい橙色のノウゼンカズラの花が、いくつも咲いている。すっかり見頃になっていた。

漢字で書くと、凌霄花。空(霄)を凌ぐほど高く伸びる花という意味だそうだ。確かに、高い木に絡ませると、どこまでもどこまでもでも伸びて行く。以前、一軒家に住んでいた頃、このノウゼンカズラを玄関脇の金木犀の大木に絡ませていた。あまりにも勢いがよく、隣家の駐車場の上にまで侵入してしまい、お詫びに行ったことがある。

夏の暑さをものとせず、どこまでも空を目指す花。”心頭滅却すれば火もまた涼し”お寺に相応しい花かもしれない。ただし、東慶寺のような禅寺には会わないだろう。ノー禅かずら(笑)。

クロアゲハが甘い蜜をすっている。恋の季節だ。赤と黒。スタンダールだ。赤と黒のブルースなら鶴田浩二だ。♪夢をなくした 奈落の底で♪ 暗すぎて、ノウゼンカズラのテーマソングになれないだろう。ひばりさんの”真っ赤な太陽”ならぴったりだ。♪まっかに燃えた太陽だから真夏の海は恋の季節なの♪

ノウゼンカズラの下草の中に、小さな赤い蕾を見つけた。お祝いの水引から、その名がある水引草。虫眼鏡でみないと分らないような、小さな小さな、赤い蕾をもう膨らませていた。


山門の向こうに、ひときわ明るい橙色のノウゼンカズラの花が、いくつも咲いている。すっかり見頃になっていた。

漢字で書くと、凌霄花。空(霄)を凌ぐほど高く伸びる花という意味だそうだ。確かに、高い木に絡ませると、どこまでもどこまでもでも伸びて行く。以前、一軒家に住んでいた頃、このノウゼンカズラを玄関脇の金木犀の大木に絡ませていた。あまりにも勢いがよく、隣家の駐車場の上にまで侵入してしまい、お詫びに行ったことがある。

夏の暑さをものとせず、どこまでも空を目指す花。”心頭滅却すれば火もまた涼し”お寺に相応しい花かもしれない。ただし、東慶寺のような禅寺には会わないだろう。ノー禅かずら(笑)。

クロアゲハが甘い蜜をすっている。恋の季節だ。赤と黒。スタンダールだ。赤と黒のブルースなら鶴田浩二だ。♪夢をなくした 奈落の底で♪ 暗すぎて、ノウゼンカズラのテーマソングになれないだろう。ひばりさんの”真っ赤な太陽”ならぴったりだ。♪まっかに燃えた太陽だから真夏の海は恋の季節なの♪

ノウゼンカズラの下草の中に、小さな赤い蕾を見つけた。お祝いの水引から、その名がある水引草。虫眼鏡でみないと分らないような、小さな小さな、赤い蕾をもう膨らませていた。

